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ケノンと初の雪山トレッキング(2)in 白馬

ケノントレッキングの途中、熊の爪痕やカモシカのかつてのねぐら、今朝までうさぎが寝ていたちょっとした穴などを発見。

たくさんの足跡も見た。カモシカや狐、リスに猿。

「このカモシカの足跡は新しいから、ガイド犬に驚いて逃げて行ったのかも」
「この木から下りたリスの足跡が、ここで終わってる。この木の上あたりで私たちを見ているかもしれませんね」

などなどと、ガイドさんが詳しく説明してくれる。必死に木を突いて、餌を探しているキツツキにも遭遇した。

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ケノンも興味津々

ケノンも初めての体験に興味津々だ。穴に顔を突っ込んだり、動物たちの足跡を嗅いだり、野鳥たちのさえずりに耳を澄ませたりしていた。

私もはじめて、キツツキが木をつつく「トン、トン、トン」うという音を聞いた。まるで大工さんが家を建てているようた。

私の横を歩くケノン

ケノンケノンの歩調に合わせて、私はロングリードを伸ばしたり、縮めたり。ときどきスイッチが入ったケノンが、 リードに食いついたりもした(興奮すると引っ張りっこをしようとする)。

でも、どこかに行こうとするとか、走り出すといったことは無かったし、何かを追いかけて行こうとすることもなかった。びっくりするくらいけっこうおとなしく、私のペースに合わせて、すぐ横を歩いてくれた。

たまに違う方向に行きそうになったときには声をかけると、 「あ、そっちなんだ」 といった顔で戻ってきた。


ケノンとの時間は始まったばかり

ケフィが使っていた赤い犬用リュックを背負って、私の横を歩くケノン。尻尾をフリフリ、耳をぴょんぴょんさせながら歩くケノンの姿を見ながら、私はケフィを思い出していた。

「私とケフィは赤いリードで結ばれているんだもんね」

私は、いつもそう、ケフィに話しかけていた。
ケノンはいったいどうだろうか。まだまだ「どこにも行かないと言い切る自信はない。けれど、こういう時間を経て、信頼関係を深めていくのだろう。
私とケノンの時間はまだ始まったばかりなのだ。
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ケノンと初の雪山(1)in 白馬

ケノン2月半ば、ケノンと初めてスノーシューに挑戦!
・・・のつもりだったが、雪が少なく、 「スノーシューを履くとかえって歩きにくくなる」(ガイドさん)と、スノーブーツのままで雪山トレッキングとなった。

それでも、私とケノンにとっては十分にチャレンジだった。 なぜならケノンとは、短いお散歩用のリード以外で一緒に歩いたことがなかったからだ。

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トレッキングスタート

トレッキングの前に、ガイドさん宅の前にある湖で写真撮影。
犬界の流儀にうといケノンは、ガイドさんの愛犬(というかガイド犬)にしつこく絡み、 「ガウッ」と一蹴されて、 おとなしくなった。ガイド犬は、「もと猟犬」だそうで、いつもは寡黙というかおとなしいのに、いざとなると迫力というか威厳が違う。

ちょっとしゅんとしたケノンは、おとなしくガイド犬とガイドさんに続き、私の横を歩き始めた。私は、20メートルのロングリードを3メートル程度伸ばして、ケノンにつけた。

ガイド犬に先導されて

ケノンガイド犬は、私たちよりも50〜100メートル程度前を歩いていく。
一見、マイペースに慣れた雪山を楽しんでいるかのように見えるけれど、実は違う。常に私たち人間との距離を意識し、 危険な動物や場所が無いかをチェックしながら、先導してうれているのだ。

「猟犬ということは、やはり強いんですか? 何かあれば戦って守ってくれるということなんですよね」という私の問いに、ガイドさんはこう言った。

「そう思うでしょ。別に戦うわけじゃないんです。『この山は自分の縄張りだから近づかないでね』 といろいろと匂いをつけて、それによってコミュニケーションを取って相手に知らせています」 (ガイドさん )

ガイド犬がいる限り、200メートル圏内に野生動物は近づかないのだとか。


争いでなく対話で解決

「争いではなく対話で平和的に解決する」

人間が忘れてしまっている命を守る術を動物たちはちゃんと実践している。 そして、 お互いを傷つけないように、ちゃんと共生しているのだ。本当にすごい!
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ご縁があれば(2)

デッキから家の中に入ろうとするタリ状況証拠からして、おそらく間違いないとは思うが、捨てた現場を見たわけでも、子猫をちゃんと確認したわけでもない。

外でパニックになったら、飼い猫だってなかなか捕まえられないのに、見ず知らずの子猫を呼んで捕まえられるものでもない。

しかし、だからと言って、「何もしない」ではいれない。

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段ボールハウスを設置

私は、かつてタマやタリが住んでいたデッキに設置してある棚に段ボールを置き、中にふかふかのラグを敷いた。
「少しだけでも、寒さをしのげる場所があれば、そこにやってくるかもしれない」からだ。

カリカリを置くか迷ったが、「近所の他の猫たちが寄って来たら、子猫が来づらくなってしまうかも」と止めた。

その後、猫の目撃情報はまだ無い。
でもしばらくは、段ボールハウスをそのままにしておくことにした。家人には「猫が来たら拾っといて」と頼んだ。

くるねこさんの教え

キャットタワーの上で食事中のタマ漫画家でデザイナーのくるねこ大和さんの「迷ったって、悩んだって、どうせ拾うんだから」というセリフを読んで以来、私も迷うことを止めた。

捨て猫を見つけるたびに、捨て猫に後を付けられるたびに、「どうしよう、どうしよう」と逡巡した。
忘れられず、気になって、何度も様子を見に行っては、後ろ髪引かれる思いで帰った。いなくなっていたときには、いったいどうしたのかと心配で仕方なかった。

そんな思いをするくらいなら、もう拾った方が良い。旅先で出会ったコは難しかったが、家の近所で出会ったコは、受け入れることにした。


強烈寒波が来る前に

縁があれば、猫はやってくる。逆に縁が無ければ、もうそれ以上は何もやってあげらえない。
今回の子猫はどうだろうか。強烈寒波が来る前に、箱に入ってくれたらいいのに。そしてそのまま、うちのコになってくれたらいいのに。
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ご縁があれば(1)

でんとタマがひなたぼっこしていたデッキ「関東地方に10年に一度の強烈寒波がやってくる」というニュースを聞いた夜、気になる出来事があった。

その日、私は、タマが暮らしている方の家にいた。そこに帰宅した家人が言った。

「前の家のガレージのところにこのくらい(20センチ程度)の“茶色い物”が動いていた。なんだろう? ねずみにしては大きいし」

その夜、ケノンを遊ばせるために裏の公園に行ったとき、“茶色い物”の察しがついた。

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公園に怪しい段ボールが

公園に足を踏み入れたとたん、ケノンが猛ダッシュ! 私は転びそうになりながらも必死でリードをつかんで、ケノンの後に続いた。
その先にあったのは、ミカン箱よりも一回り小さい段ボール。

何やら嫌な予感・・・。ケノンは空いたふたの部分に顔を突っ込み、匂いを嗅ごうとしている。どうにか制止して、家まで引っ張って帰った。
ケノンの様子から、少なくとも生き物も食べ物も、そして死骸も入ってはいなさそうだった。

子猫の気持ちになると

私の膝に乗って眠るのが大好きだったタリ翌朝、段ボールは同じ場所にあった。

またまたケノンは興味津々に近寄って、箱の中に顔を入れようとする。暗かった昨夜とは違い、中が見えた。青いフリース素材の膝掛けと破れたビニール袋。察した通り、子猫を捨てた箱のようだ。

猛寒波がやってくるというのに、どうしてこのタイミングで捨てられてしまったのか。

子猫はどれほど心配で、心細いことだろう。ビニールに入っていたカリカリも食べきったようだから、おなかも空いていることだろう。

子猫の気持ちを考えると、胸がきゅっと捕まれたように痛んだ。

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ケフィの「存在」を数えている

はじめて沖縄の海で泳いだときのケフィ12月25日は、ケフィの誕生日であり、「ケノンが来たことを祝う日」だった。
そして1月4日はケフィの命日だった。

実は年のはじめにはたくさんの命日がある。1月1日がアサクサ、4日がケフィ、5日がりゅうの命日だ。だから毎年1月が近づいてくると、「ああ、もうすぐだな」と思う。

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命日を意識しなくなった

だけど今年は、命日をそんなに考えなかった気がする。

12月末には「もうすぐみんなの命日だな」とは思ったけれど、命日までのカウントダウンみたいな感じが無くなったように思う。

失った日よりも、むしろ誕生日や一緒に過ごした楽しかったときのことばかりを思い出すようになった。

「不在」ばかり数えていた

ケフィが亡くなってしばらくの間、私はケフィの不在を数えてばかりいた。5年前の今頃は「ここにもいない」「あそこにもいない」と、ケフィを探してばかりだった。そうして、いないことを再確認し、途方に暮れ、悲しみに浸っていた。

「存在」を数えている

私のおさがりのマフラーをつけたケフィでも最近は、ケフィがいたときやケフィとの暮らし、ケフィの足跡ばかりを思い出す。
いつの間にか私は不在よりも、存在を数えるようになっている。これもやはりケノンおかげなのかな。

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いつかくるペットの死にどう向き合うか
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さいたま市岩槻区で地域猫として住民に愛されていた三毛猫の「ミーちゃん」。 このブログはまず、2008年に行方不明になったミーちゃんの情報収集のためにつくられました。 […続きを読む
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