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猫保護作戦開始(2)

少しは懐いてきたものの人が近寄ると逃げる いや、捕まえるのもたいへんだが、捕獲器を使えばなんとかなる。心配なのは、捕まえた後のことだ。

 ボランティア相談員さんによると、「保護猫として里親に出すにしても、ある程度人間に懐いて、人間と暮らせるようにしてあげないと難しい」とのこと。
 つまり、捕まえた後、一定の時間と手をかけて人間を信頼してもらえるようにしなければならないのだ。すべての猫にそんなことをしてあげられるのか。

 そんな不安要素はあったが、冬を越したらきっと妊娠してしまう。それだけはどうしても避けなければいけない事態である。

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捕獲の準備

ねこけん動物病院のポスター

 ケフィがかつて入っていたケージ(その後、保護当初のタマや拾った子猫にも使った)やケフィが使っていた電気カーペットに毛布などで保護猫のため仮の住み家を用意。

 自治体のボランティア相談員さんに教えてもらった、ねこけん動物病院なる、猫のTNR活動と里親捜しに熱心な、寄付やクラウドファンディングで成り立っている動物病院も予約した。


最初の作戦決行

 保護作戦を決行したのは10月31日の夜だった。夕方から外に黒の方が家の中に入り込んでいたので、頃合いを見て外への出入り口を塞ぎ、洗濯ネットをかぶせようとした。

 ・・・が、そこは野良。ものすごい勢いで部屋中をかけずり回って逃げ、いったんかぶせた洗濯ネットを振り払って、窓やドアに体当たり。恐怖のあまりお漏らしまでしてくれた。

 そして、二度目に洗濯ネットをかぶせた後も渾身の力でひっかき、かみつき、私の手にかなりの深傷を負わせて、ようやくお縄(捕獲器入り)となった。

おとなしくなった黒い猫
 
「捕獲器に入った黒を見たら、でん似も警戒するだろう」と、黒が入った捕獲器を新聞紙とバスタオルでくるみ、2階へと移した。お縄となった黒は、さっきまでの騒ぎが嘘のように静かになり、ぴくりとも動かなくなっていた。
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猫保護作戦開始

 でん似の子とその兄弟や親戚? 猫たちの保護を開始した。

 その理由はふたつある。ひとつは、このままただご飯をあげ続けているだけでは、母猫はまた子猫を産み、今の子猫たちも成猫になって、やはり子猫を産む。そうなればねずみ算式に増え、多頭飼い崩壊状態になってしまうと判断したこと。

 もうひとつは、住んでいる自治体が猫を「捕まえて、不妊治療を施し、放す(TNR活動)」に力を入れていて、捕獲器の貸し出しや避妊・去勢の助成、いろいろと相談に乗ってくれるボランティア相談員さんがいたりすることなどが分かったことだ。

でん似の子と黒は引き取ることに

保護猫を迎える準備中 かつてケフィの遺品を寄付するときに連絡を取った大型犬の保護ボランティアさんもそうだったが、自治体のボランティア相談員さんもまた、非常に熱心な人ばかり。

 言ってしまえば家の都合で猫たちにご飯をあげていただけだし、これ以上増えると家が困ると思って相談しただけなのに、猫たちの避妊・去勢手術をしていきたい旨を伝えると「ありがとうございます」とお礼を言われた。

 ひとまずは、我が家に足繁くやってくるでん似の子と黒い猫を家の飼い猫にするため捕獲し、避妊・去勢手術にワクチン、ウィルスチェックなどを施すことにした。

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はじめての猫の捕獲

いつもやってくるでん似の子と黒い猫 ・・・と書くのは簡単だが、実際にはかなり難しい。
 
 確かに、でん似と黒は、ほぼ毎日やってくるし、夜中は家の3階で眠っている形跡もある。少しずつ人を怖がらなくはなってきていて、一定の距離まで近づいても逃げなくなってきたし、人が背中を向けて何かをしていると家の中を動き回ってぬいぐるみや紐にじゃれて遊んでいることもある。

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野良さんを受け入れる覚悟

絶妙な距離感で寝転ぶキチとタマ 漫画家・くるねこ大和さんのマンガを見て、「あっぱれ!」と思ったことがあった。くるねこさんが道ばたに捨てられた子猫を見かけ、拾った。そこには、こんなコメントがあった。
「悩んだって 迷ったって どうせ拾うんだから」

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結局は拾うのだ

 そう、悩んだって、迷ったって、どうせ拾う。自分の過去を振り返ってもそうだった。

「家は飼えないからね」と、猫に言い聞かせはするものの、気になって捨てられた子猫に何度もご飯を運んだ。まだ自由に動き回れないサイズだから、カラスに狙われていないか、犬を怖がっていないかなど、いろいろなことが気になって何度も様子見に行ってしまう。

 そしていつもタイミング良く天気予報は雨を告げ、雨が降り出す前に拾う。そんなことが何度もあった。拾うまで「大丈夫かな」「今頃何してるだろうか」「きっと心細かろう」・・・なんて考えるのがとっても大変で、胸が痛かった。

 だからくるねこさんの一言は、目から鱗だった。悩んだ末に拾うならば、最初から拾ってしまえばいい。そのほうがずっと楽だ。

キチの不在期間

キチの方が先住猫みたい? 以後、家にやってくる猫たちのことも、できる限り受け入れることにした。タリも、キチも、一匹狼猫も、でんに似た子も、でんに似た子が連れて来る他の子たちも、やってくる限りできるだけ拒否しないようにしようと思ってきた。

 でも、ある程度成長し、自由に動ける野良さんを受け入れるということは、そう簡単ではない。
 「拾う」のではなく「やって来る」猫の場合、「やって来ない」という選択肢もあちら側にあるからだ。

 顔を出さなくなるたびに「もう二度と逢えないのではないか」と怯えながら、待つのは辛い。ムダと知りながら近所を探し回るときは心配で胸が張り裂けそうになる。

 実は10月あたまにやって来て以来、キチがまったく姿を見せない。来週で4週間目に入る。今までで1~2を争う長い不在期間である。

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もし、またでんに逢えたら

「もし、またでんに逢えたら」

 でんがお星さまになってから、ずっとずっと願ってきた。タマのこともタリのこともゆめのこともキチのこともかわいい。一匹狼猫も気になる。

 だけどやっぱり「でんとは赤い糸で結ばれていた」と、今も思う。でんにとって私は特別な人間だったと思うし、私にとってもでんは特別な猫だった。

 そんなでんすけと、もしまた暮らすことができたなら・・・と、何度考えたか分からない。

家の中まで入ってきた

猫窓の前に座ってこちらを見る三毛 でんに似た①三毛は、少なくとも他の猫たちよりも私たち人間を怖がらない。

 最近は、ベランダの猫窓から出入りして、家の中まで入ってくる。そんな①三毛にくっついて、家の中に入ってくるようになったのは、③黒。前から①三毛の後をよくついて回っていた②茶もときどき入ってくる。

 先日は①三毛と③黒が、猫窓の前に並んでじーっとこちらを見てるので、鶏の手羽元をほぐしてあげたら、はぐはぐと美味しそうに食べた。

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餅つき状態

交互に顔を突っ込んで手羽元を食べる二匹 餅つき状態で、一匹が茶碗に顔を突っ込んでいるともう一匹は待っている。

 一匹が食べ続けていて、しばらくすると待っていた一匹が、「もういいでしょ」と言わんばかりに顔を突っ込むと、もう一匹はしばし待つ。
その後、待っていた方が「そろそろ譲ってよ」と顔を突っ込むと、また食べ方交代という感じだ。
 
 その様子がかわいらしくて、魚やらヤギミルクやらをあげていたら、最近は夜中も出て行かず、家に泊まることもあるようだ(人間は寝てしまうので確認できない)。
 
 この距離感、もしかしたらほんとうにでんなのか?

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毛皮を着替えたでんすけ?


 ①三毛は、いちばん身体が小さくて、一見するとか弱そうな感じがするのだが、もしかしたらいちばん度胸はすわっているのかもしれない。
 子猫たちはだんだん我が家を安全な場と認識してきたのか、玄関先に座っていたり、門の上を連なって歩いたりする姿がよく見られるようになったのだが、その先頭には必ず①三毛がいる。

 家の中に入ってくるのも、まずは①三毛。そしていつも①三毛にくっついて歩いている②茶色が続き、ときと場合によってそれ以外の毛色のコ(③黒、④白地にグレー)も入ってくる。

三毛がお出迎え

玄関前でお出迎えしてくれた三毛(フラッシュで目が光っちゃってるけど) 先日は、私が帰宅したら玄関前に①三毛が鎮座。まるで「お出迎え」のように待っていて、1メートルくらいの距離まで近づいても逃げなかった。家人も、「ドアを開けたら①三毛が座って待っていた」と言っていた。

 さすがの①三毛も、至近距離まで近づくと逃げてしまうのだが、それでも物陰からじーっとこちらを見ていたりして、人間の様子をうかがっているし、カメラを向けても逃げない。

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でん似の三毛

顔をのぞかせてこちらをうかがう三毛 だいぶ距離が縮まってきたので、改めて色や柄や数を確認していたところ、どうも⑤キジトラっぽい子猫もいるようなので、4兄弟ではなく5兄弟なのかもしれない。

 そして至近距離で頻繁に見かける①三毛をよく見ると、「でんすけに似てる?!」。


子猫のころのでん

 小柄だけど度胸がすわっているところ。賢くて物怖じしないところ。他の猫に一目置かれているところ。そして「白地に茶やグレー」が入った“なんちゃって三毛”の毛色や顔立ちも、そう思うからなのか、でんすけに似ている気がする。

 瞳の色だけは、エメラルドグリーンだったでんとは違う琥珀色だが、ちょっと小首をかしげてじっーと見ている姿は、やはりでんと重なる。
 きっと子猫の頃のでんはこんな感じだったのではないかと思う。

「もしかして、毛皮を着替えて、でんが帰ってきた?!」
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このブログは「ミーちゃんを探して」を2017年2月20日にリニューアルしました。
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さいたま市岩槻区で地域猫として住民に愛されていた三毛猫の「ミーちゃん」。 このブログはまず、2008年に行方不明になったミーちゃんの情報収集のためにつくられました。 […続きを読む
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