ホームにもどる

気になる猫

気になる猫 最近、とても気になっている猫がいる。
 ときどきタマご飯を食べに来たり、愛犬の散歩で見かける白地にグレーのキジトラっぽい模様が入ったコだ。

 タマが我が家でゴハンを食べるようになった頃は、よく二匹で遊んでいる姿を見た。
 でも、近頃はとんとそんなことがなくなった。時折、こっそりとタマのゴハンを狙っている姿を見かけるくらいだ。

 多分、野良ちゃんでけっこうお腹を空かせているのだと思う。
 でも、タマのゴハンを狙いに来たときに声をかけたり、こちらから煮干を持って近づいっていっても逃げてしまう。

 多くの場合、愛犬を連れているときに出会うので仕方がないが、止まっている車の下などに入ってしまい、カメラを向けるとなおさら奥へと引っ込んでしまうのだ(写真)。


1年ほど前のこと

 なぜ、そのコが気になるかというとタマが公園に現れる1月くらい前(・・・ということはちょうど今から1年強前)に我が家のデッキの下に迷い込んだ子猫と同一猫ではないかと思うからだ。

 その日は近くで母猫を求めて鳴く子猫の声で朝早く起こされた。

「気のせい、気のせい」

 と呪文をかけるが、気になって眠れない。
 思い立って外に行ったが、人の気配を感じてなのか影も形もない。

にほんブログ村 猫ブログ 地域猫へにほんブログ村 猫ブログ MIX三毛猫へ

気になる猫(2)

シャンプーで毛並みが乱れて不機嫌なでんすけ ところがその日の夕方、犬の散歩に出ようとしたところ家の周囲がにわかに騒がしいことに気付いた。

「なんだろう?」と、デッキに出ると小学校低学年から高校生くらいまでの子どもたちがわらわらとわが家の周囲を取り巻いている。

「あ、そっち行ったー」
「ここから声がするー」
「尻尾が見えたよー」

 そんな会話を交わしながら。

 私の姿を見つけると、最年長らしき女の子が子猫を抱いて近づいてきてこう言った。

「あの、このコの兄弟猫がこの家のデッキの下に入ってしまったみたいなんですけど、探してもいいですか?」

 やっぱり! 子猫の声がしたのは気のせいではなかったのだ。
「どうぞ、どうぞ。自由に入ってください」
 そう言って、散歩に出た。「どうか無事、見つかって連れて行ってもらえますように」と祈りながら。

※写真はシャンプーで毛並みが乱れて不機嫌なでんすけ

子猫の声、ふたたび

 小一時間ほどして散歩から戻ると、もう子どもはだれもいなかった。子猫の声もしない。
「無事、捕まえられたんだ」
 ホッとしたのもつかの間。夜、20時頃からふたたび子猫の声が・・・。

 懐中電灯を持って外に出る。おそるおそるデッキの下をのぞくとこっちを見ている小さなふたつの瞳と目が合った。

 こうなってはもう放っておくわけにはいかない。腹を決めて「おいで、おいで」と呼ぶが、一向に近寄ってくる様子はない。それどころか、じりじりと後ずさりしている。
 昼間、人間に追いかけられたのが怖かったのかもしれない。

 私がデッキの逆側に回り込むと、今度は家の境を超えて隣家の庭へと入ってしまった。

にほんブログ村 猫ブログ 地域猫へにほんブログ村 猫ブログ MIX三毛猫へ

気になる猫(3)

シャンプーの後のでん 結局その夜、捕獲することはできず。

 仕方ないので隣家の隅っこに「ごめんなさい」といいながら、缶詰とバスタオルをおかせてもらい、子猫に「ここで眠るんだよ。まだ夜は寒いんだから」と声をかけて自宅に戻った。

 夜中、公園からは切ない「みゃぁあ~」「みやぁあぁぁ」という子猫の声が響いていた。
 母猫とはぐれ、兄弟猫もいなくなってひとりぼっちになったのだから、そりゃあ心細かろう。


※写真はたたんである布団に潜り込もうとするでんすけ

世話をしてくれている男性が

 ところが翌朝、公園のはす向かいにあるアパートのベランダで日向ぼっこしている子猫の姿が・・・。
 近づくとベランダの窓ガラスがガラッと空き、ミルク皿を持った男性と目が合った。

「この猫、飼ってるんですか?」
 と問いかけると、男性は
「いや、母猫がこのベランダで子猫を生んだんだみたいなんだけど、育児放棄してどっかに行っちゃったんだ。かわいそうだから世話している。昨日まではもう一匹いたんだけど・・・」
 と言う。

 なーんだ、そうだったのか!
 ホッとして昨日の子猫捜索の話をかいつまんで伝えると、男性は
「じゃあ、子どもたちのだれかが引き取ってくれたんだ。よかった」
 とひと言。

 それから気にして見ているとベランダ周辺を駆け回っている子猫の姿を目にすることがあり、
「けっこう幸せに暮らしているんだ」
 と、一安心。

にほんブログ村 猫ブログ 地域猫へにほんブログ村 猫ブログ MIX三毛猫へ

気になる猫(4)

写真は箱から飛び出そうとするタマ
 それからしばらくして、タマが公園にやってきた。そのせいもあって、くだんの子猫のことはすっかり忘れていた。
 次に子猫のことを思い出したのは、タマと一緒に遊んでいる姿を見かけるようになってからだ。

 その後の様子は「気になる猫」の一回目に書いた通り。なんだかちゃんと世話してくれる人がいないような雰囲気になっていた。

 気になったので世話をしてくれていた男性がいたアパートの一室を見に行ったら・・・。


※写真は箱から飛び出そうとするタマ

男性が転居?

 部屋の表札ははがされ、ポストにはガムテープが貼ってあった。転居してしまったのかもしれない。
 ・・・ということは、あの猫はいったいどこでゴハンを手に入れているのだろう?

 タマにゴハンをあげようとデッキに出て行ったときなどに、じーっとこっちを見つめている姿などを何度か見たので、とてもとても気になってしまう。

「このコにもゴハンをあげようか? でも、そうするとまた家にいついてしまうかも・・・」

 そう迷いながらも、何度かゴハンを持って近寄った。が、今のところあえなく振られることが続いている。

「もし、タマが家猫になる日が来たら、今度はこのコを外猫にしてあげよう」そんなことを思いながら、愛犬の散歩のたびについその姿を探してしまう。

にほんブログ村 猫ブログ 地域猫へにほんブログ村 猫ブログ MIX三毛猫へ

気になる猫、その後(1)

気になる猫 前にブログに書いた「気になる猫」(写真)。あれから何回か公園でバッタリ会った。多くの場合はタマの夜の散歩中だった。
 茂みから突然、飛び出して来てはタマを威嚇するのだ。

 でも、本気で襲っては来ない。私がタマを抱き上げて公園から出て行くのをじっと見つめている。
 その様子がなんか意味ありげというか、せつなげで、やっぱり見過ごせない。

 しかも「なんとなくこの人は大丈夫そう」と思っているのか、おもむろには逃げようとない。でも、一定の距離(4~5メートル程度)以上はけして近づいてこない。
 こちらが、ちょっと前に出るとその分、後ろに下がる。

クリックで拡大

やっぱり野良ちゃん?

 近い距離で見ると、遠目に見ていたときよりも痩せているのが分かる。
 ちょっと骨がごつごつとしている感じが見えたり、毛並みもゴワゴワで、汚れている。「やっぱり野良ちゃん?」のような気がする。

 煮干しやカリカリを目の前で置くと、いったんは後ろに下がるものの、私が遠ざかったのを見て、一心不乱に食べる。

にほんブログ村 猫ブログ 地域猫へにほんブログ村 猫ブログ MIX三毛猫へ

気になる猫、その後(2)

気になる猫 そんなビミョウな距離感でゴハンを食べることが数回あった後、ちょっと進展する出来事があった。

 その日、夜中になってもタマが帰ってこなかった。いつも夜の散歩に出る時間を過ぎていた。
 公園に向かって「タマ」「タマ」と声をかけても返事がない。
 近くにいるときは、あのどくとくの高い声(相変わらず子猫のよう)で、「ミャー」とか細く鳴くのに。

「何かあったのかな?」と心配になって、公園に出た。「タマ」「タマ」と声をかけて茂みの中などを探していたところ、気になる猫(写真)がすーっと現れた。

 タマがいないときに出て来たのは初めてのことだ。

クリックで拡大

気になる猫が寄ってきた!

 思い切ってぐぐっと近寄ってみようかとも思ったが、怖がって逃げて行ってしまうかもしれない。

 そこで、急いでいったん家に戻り、煮干しを一山ほど持って公園に戻った。が、もう姿が見えない。

「やっぱり行っちゃったんだ」

 ガッカリして家に戻り、デッキから公園を見ると、なんと気になる猫が公園の入り口あたりでこっちを見ている。

 どうも私の後を追って公園の入り口まで寄って来て、そこの茂みに隠れて様子をうかがっていたらしい。

にほんブログ村 猫ブログ 地域猫へにほんブログ村 猫ブログ MIX三毛猫へ

気になる猫、その後(3)

 そーっと、そーっと近づくと、2、3歩後ずさる。草の陰に隠れる。でも、逃げないで、じっとこっちを見ている。
 
「おいで」「おいで」

 と煮干ののっけた手をのばすと、首をのばしてクンクンと匂いをかいでいる。

「待っていたら食べたくて寄ってくるかも」

 と、少し待ってみたが、そのまま固まったように動かない。

 しばらくお見合い状態で待つが、やっぱり動こうとしない。

「じゃ、置いて行くよ。食べるんだよ」

 そう声をかけて立ち上がり、公園の入り口まで来て振り返ると、少しずつ小さな陰が煮干のそばに近づいて行くのが見えた。

結局、その日も触らせてはもらえなかったが、「気になる猫」との距離は、間違いなく近づいている! 感じだった。

ところがその後、意外な展開が待っていた。

最近のタマ

たまその話に、まずは久々にタマの話から。

最近のタマ(写真)は、すっかり「うちの猫」になった。
まだデッキで暮らしてはいるが、家の中に入って来ることが格段に増えた。

おそるおそる入ってきては、しばらく探索して出て行く、なんてことが増えている。
玄関周辺だけでなく、リビングへ、そしてキッチンへと少しずつ行動範囲も広げている。

にほんブログ村 猫ブログ 地域猫へにほんブログ村 猫ブログ MIX三毛猫へ

気になる猫、その後(4)

でんすけ 「こうやって少しずつタマは『家猫』になっていくんだろうなぁ」
 と思っていた矢先、新顔が現れた。

 白地に茶の模様が入った猫だ。パッと見た感じは、うちのでんすけ(写真)に似ている。

 8月に入ってから、何回か家の周りをうろうろしている姿を見かけていたが、どうも野良っぽい。
 近寄ると、一目散に逃げて行く。

 そしてやっぱり、タマよりも強いらしく、公園で白茶猫にタマが追いかけられている姿を何度か見た。

クリックで拡大

 しかしそれでも、どうにかこうにか秩序は保たれていた。タマは相変わらずデッキで暮らし、時折、でかけるでんすけは、まるでタマをかばうように自分よりでかい白茶猫(どう見てもでんすけの方が体力的には負けるはず)を気迫で追い払っていた。

白茶猫の占拠

 そんな均衡が破られたのは、8月のとあるある日。
 家族旅行のため、わが家がまったくの留守になった2日間のことだ。

 友人にタマのゴハンと水の世話を頼んで出かけたのだが、家に人間の気配のないことを察した白茶猫がデッキを占拠した。
にほんブログ村 猫ブログ 地域猫へにほんブログ村 猫ブログ MIX三毛猫へ

気になる猫、その後(5)

脅えるタマ 出先からタマの世話を頼んできた友人にかけた電話に、すでにその兆候はあった。
 
「タマはいなかったけど、白と茶色の猫がウロウロしてたよ」

 と、友人は言ったのだ。

 それを聞いて

「やっぱり人がいないとおこぼれをもらいにくるんだなぁ」

 と思ったが、深くは考えなかった。


白茶猫の襲撃

 旅行から戻った日、家に入る前に裏の公園で愛犬を散歩させていると、わが家とは逆方向から「ミャー」「ミャー」と、聞き覚えのある声。しかも、切羽詰まった雰囲気だ。

「タマ?」と声をかけると茂みから姿を現し、何かを訴えるように大騒ぎしている。

 散歩を終えるとタマもデッキに入ってきた。でも、お皿が置いてある場所に近づこうとしない。いつも日向ぼっこしたり、昼寝したりしている物置の屋根(ちょうど人間の顔の高さくらい)に上り、「ここで食べるー」と主張している。

 物置の上にゴハンを置き、家の中で荷ほどきしていると外から「ウギャー!」と、猫の悲鳴。慌ててデッキに出るとタマのお皿に顔を突っ込んでいた白茶猫が慌てて逃げ去った。

「タマは?」と、キョロキョロすると、公園の木に登り、心細げにこっちを見ていた。

タマの「通い」

 その日から、タマの「通い」が始まった。
 人間がデッキにいるときには、多少、くつろいでいたりもするが、絶えず公園を見つめてビクビクしている(写真)。
 そして、人がいないとすぐにどこかに姿を隠し、お腹が空くとどこからともなくやってきて鳴いて知らせるのだ。

 その様子を白茶猫はどこかでじっと見ているようだ。タマの皿が空っぽになっていることが多くなった(最近のタマは、ゴハンを全部食べきることはない)。

 そしてどうやら、人間がいないときは白茶猫がデッキでくつろいでいるらしい。何度か私も目撃したし、タマはまったくハコに入らなくなった。いったいどこで眠っているのか、夜、人間が寝静まるとどこへともなく去って行く。

にほんブログ村 猫ブログ 地域猫へにほんブログ村 猫ブログ MIX三毛猫へ

気になる猫、その後(6)

 そしてあの「気になる猫」も姿を見せなくなった。
 白茶猫との闘いに敗れたのか、それともどこかにゴハンをくれる人を見つけたのかは分からないが、タマの「通い」が始まった頃から、ピタッと公園に現れなくなったのだ。

「どこかにゴハンをくれる人を見つけたのならいいなぁ」

 と思いながら、夜になると公園をのぞき込んでしまう。

心を鬼にして!

白茶猫 一方で、生き延びることに必死な白茶猫の気持ちも分かる。

 デッキに置いてあるタマのゴハンを食べに来たときなど、何度かわが家の愛犬に威嚇されたが、しばらくするとまたやってくる。その間、公園の茂みからじっとこっちをみていることもある(写真)。
 
 大きな犬はいるし、人間に追い払われることも覚悟の上で、やってくるのだから、きっと、わが家ほど確実にゴハンにありつける場がないのだろう。

 そう思うと、そう簡単に追い払うこともできない。ついつい、半ば意図的に白茶猫の分まで合わせたちょっと多めの量のカリカリをタマのお茶碗に入れてしまう。

「こんなことをしていたら永遠にタマはデッキに戻って来れない」

 心を鬼にして、タマが食べ終わった後にはゴハンをしまうようにした。
 
「白茶猫も『気になる猫』も、テリトリー争いをせず、みんな仲良くゴハンを食べに来てくれるといいのに」

 などと思うのは、やっぱり人間の勝手な希望に過ぎないのかもしれない。

 「気になる猫」も、どこかで元気にしていますように!


にほんブログ村 猫ブログ 地域猫へにほんブログ村 猫ブログ MIX三毛猫へ
ブログリニューアル
このブログは「ミーちゃんを探して」を2017年2月20日にリニューアルしました。
ブログについて
さいたま市岩槻区で地域猫として住民に愛されていた三毛猫の「ミーちゃん」。 このブログはまず、2008年に行方不明になったミーちゃんの情報収集のためにつくられました。 […続きを読む
プロフィール
カテゴリ
本 (8)
RSSリンクの表示
迷子のミーちゃん
迷子のミーちゃん表紙
先生と迷い猫
先生と迷い猫
ブログランキング
にほんブログ村 犬ブログ 犬 闘病記(永眠)へ
にほんブログ村 猫ブログ 地域猫へ
にほんブログ村 猫ブログ MIX三毛猫へ
月別アーカイブ
07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  10 
検索フォーム
最新コメント
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

最新トラックバック
カウンター
最新記事
ページへ
全記事表示リンク

全ての記事を表示する

リンク
QRコード
QRコード