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大嫌いな10月

ミーちゃん もともと冬が苦手なので、この季節は好きではなかった。
 葉っぱが落ちたり、夕暮れどきが早くなったり、なんだか寂しい感じが漂うのも好きではないし、何より「冬に向かっていく」のが嫌だったのだ。

 でも、2年前の10月、そこに新たな理由が加わった。言わずと知れた「ミーちゃんがいなくなった月」だということだ。

 今年は残暑が厳しく、つい先週までは「まだまだ夏」な雰囲気だったから、ミーちゃんがいなくなった10月を考えずにすんでいた。
 ところが、9月の終わりくらいからめっきり涼風を感じるようになり、急激に10月を意識するようになった。

 冷たい雨が降る夜などは、やはり相変わらずミーちゃんのことが心配になる。

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少し悲しくなり、そして励まされる

 ところで、ロシア語同時通訳・エッセイスト・ノンフィクション作家・小説家の米原万里という人がいる。惜しまれながら卵巣癌のため、56歳で亡くなった。
 彼女もまた、無類の動物好きだった。拾ったり、もらい受けたりした犬や猫との生活や別れをつづったエッセイも多い。

 中には、行方不明になった犬や亡くなった猫の話もある。

 そんな著作のひとつである『ヒトのオスは飼わないの?』(文春文庫)の後書きにはこんなふうに書かれている。

「東京から鎌倉へと引っ越し、豊かな樹木、清浄な空気、地面の多さを、猫も犬も人も満喫している。その中に、ゲン(雷に驚いて、いなくなってしまった愛犬)と無理(ゲンと大の仲良しで、ゲンの行方不明以来、意気消沈していた猫)の姿がないことだけは、いまだに受け入れられずにいる」

※( )内は加筆

 きっと彼女も亡くなるその日まで、ゲンを探し続けていたのだろう。あの雷の日、なぜもっと早くゲンを家の中へと招き入れなかったのかと、ずっと後悔しながら、でも、ゲンと出会えたことを幸せに思いながら、逝ったのだろう。

 彼女の本を読むたびに、少し悲しくなり、そして励まされる。米原さんの本を読みながら、10月を乗り切りたいと思う、今日この頃である。

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公園をめぐる攻防(1)

走り去っていく後ろ姿 その後、わが家のデッキを含む公園の様子は、少しずつ8月以前に戻りつつある。
 
 タマはデッキにいることが多くなり、夜は自分の巣であるハコに入って眠るようになった。相変わらず弱っちいようで、他の猫に追い詰められては木の上に避難しているけれど。

「気になる猫」は、以前ほど頻繁ではないが、時おり公園に姿を見せ、雀を追いかけたり、日向ぼっこをしたりしている。
 先日は、夜中に現れて新顔の猫を公園から追い払っていた。追い払われた猫の行方が気になる。細っこい猫だったからよけいに。

 あの白茶猫は、たまーにタマのゴハンを狙ってやってくる。週に1、2回ほどの割合だ。ふいにデッキに出ると、走り去っていく後ろ姿があったりする(写真)。


ミーちゃんに出会わなければ

 たぶん私が気付かなかっただけで、この公園をめぐって、猫たちはずっとさまざまな闘いを繰り広げてきたのだろう。おそらく公園の主猫も次々と入れ替わっていたい違いない。
 住みやすい場、食べ物を得られやすい場をめぐって、激しい攻防が繰り広げられていたはずだ。夜中に猫の威嚇し合う声を聞くことはけしてめずらしくなかった。 

 たぶん、ミーちゃんに出会わなければ、あのままミーちゃんがいなくならなければ、そんな野良猫たちの命がけの攻防を気に留めることもなく過ごしていたのだと思う。


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公園をめぐる攻防(2)

気になる猫 最近、「気になる猫」がわが家のデッキからすぐのところで寝転んでいる姿を数回見かけた。
 一時期は縮まったはずの私との距離は、また広がり、近づこうとすると逃げて行く。が、ちょっと距離をおいて振り返ったりしている(写真)ところが、わずかにつながりを感じられる。

 以前は、タマのゴハンを狙っていたが、最近の様子を見ているとそういうわけでもない。ゴハンを持って近づいて行っても逃げてしまうから、もしかしたらどこかにゴハンをくれる人(か飼い主)を見つけたのかもしれない。

 それならそれで一安心。だけど確実なことが分からないのが、ひとりでふらりと出歩いている猫とのつきあいの辛いところだ。


白茶猫は・・・

 一方の白茶猫はというと、デッキまでやってくることがほとんどなくなった。何度かわが家の犬に追いかけられたからかもぢれない。

 だけどものすごい雨が降り続いた日など、うまくゴハンにありつけなかった日にはやってきているようだ。

 タマが家の2階と1階の間にあるひさしのところから呼ぶ声がするので出て行くと、ゴハン入れが空っぽになっていることがあった。最近のタマはすっかり贅沢になって、カリカリをすべて食べきるということがない。だからきっと、あの白茶猫が食べたのだと思う。

 夜遅くに公園の横をトボトボと歩いている姿も見た。その心細げな様子を見ると切なくなってくる。いくら、今は公園でいちばんの地位にいる猫であっても、その地位は安泰ではない。守ってくれる人間のいない猫の毎日は、気の休まる間もないだろう。

 わが家のでんすけのように、「お腹を出して、寝言を言うほど熟睡する」なんていうことは一度もないのだと思う。

 ああ、やっぱり世話をしてあげたくなってしまう!

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公園をめぐる攻防(3)

気になるネコ「みーちゃん」さんからの指摘で以前に載せた「気になる猫」の写真を確認して見た。

 暗闇でよく見えないけれど、確かにその口元にはっきりとした「泥棒柄」はない(写真)。

 でも、かつて家のデッキに迷い込んだ「気になる猫」の口元には、「泥棒柄」まではいかないけれど「ちょびひげ柄」くらいの模様があったように思う。
 ・・・となると『公園をめぐる攻防(2)』に載せた写真のコは「気になる猫」とは別猫なのだろうか?

 そう言えば、夜によく会っていたコは、公園の一番奥のベンチでくつろいでいることが多かったのに、「泥棒柄」のコはわが家のデッキにいちばん近いベンチの周辺でみかけている。お気に入りの場所が違うようだ。

 でも、そもそも夜によく会っていた「気になる猫」が、かつてデッキの下に入り込んだ子猫だったのか? との疑いも出てくる。いったいどっちがどっちなのか・・・。
 なんだか「気になる猫」が二匹に増えてしまったような気持ち。いつかはっきりする日がくるのだろうか? そして、あの夜にたびたび会っていたコは、最近どうしているのだろうか。うーん。

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タマの変化

 なんだか混乱してきたが、とにかく公園をめぐる攻防は今も続いている。

 先日、一日家を留守にしたのだが、そのときにはまたタマは何ものかに追い出されていた。相手はおそらく白茶猫だとは思われるが、戻って来た日の夜、タマがデッキにいないので探しに出ると、道を挟んだお宅の石塀の上から助けを求めるように鳴いていた。
 今回は一日程度で、デッキに置いてある自分のハコで眠れるようにはなったけれど。

 しかし、そんな弱虫・タマにも少しだけ変化があった。ある日の夕方のことだ。

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公園をめぐる攻防(4)

たま その日、人間が休みで昼間から家にいた。
 デッキに出て洗濯物を干したりすると、タマ(写真)は、踏まれそうな場所に転がっては人間の足下にまとわりついていた。

 そして夕方。夕飯の支度をしていると、外から「ウーッ」と猫がにらみ合う声。コンロの火を止め、デッキに出るとタマが「気になる猫」(と思っていたが、もしかしたら「泥棒柄」のコ)と、うなり声を上げて見合っている。

「タマ、おいで、タマ!」

 声をかけるが、二匹は見合ったまま動かない。呼んでも無理そうなので、連れ戻そうと公園に向かったそのとき・・・なんと、タマが先制攻撃をしかけた!


タマが猫を追いかけた!

 逃げ回ることが専門だったタマにとって、自ら打って出るのはたぶん初めての出来事。
 相手の猫も、まさかの展開にびっくりしたのだろう。数歩後ろに下がったと思ったら、逃げ出したのだ。

 するとタマはまたまた初めての行動に出た。なんと、逃げる相手を追いかけたのである。 
 連戦連敗を重ねてきたタマが、先制攻撃をしかけるなんて。しかも、逃げる相手を追いかけるなんて!
 あまりの出来事にびっくりし、タマを呼ぶのも忘れ、しばし立ち尽くした。

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ブログリニューアル
このブログは「ミーちゃんを探して」を2017年2月20日にリニューアルしました。
ブログについて
さいたま市岩槻区で地域猫として住民に愛されていた三毛猫の「ミーちゃん」。 このブログはまず、2008年に行方不明になったミーちゃんの情報収集のためにつくられました。 […続きを読む
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