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老いた動物と暮らすということ(1)

でんすけ 現在、でんすけ(写真)は甲状腺機能亢進症の投薬中だ。

 昨年秋、季節の変わり目になると恒例のいわゆる猫風邪がぶり返したので病院に連れて行ったところ、「心雑音がする」と言われ、検査をし、発見された。

 幸いにも早い発見だったので、約1月ほどわずかな量の薬を飲んだだけで、甲状腺の値は平常値に戻った。
 最初の2週間ほどは、口を開けて薬を押し込んでいた(正しい猫の薬の飲ませ方)。そうしたら、一日中どこかに隠れ、人に近寄って来なくなってしまった。

 これからは生涯、薬を飲み続けねばならないというのに、そんな状況ではかわいそうだと思い、薬を好物の缶詰や刺身などに混ぜ込んであげることにした。今のところそれでどうにか飲んでくれているが、好物に飽きて口にしなくなってしまうことが心配だ。

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根本原因の特定は難しい

 こんなに苦労して飲ませている薬なのだが、実は心雑音の原因がほんとうに甲状腺機能亢進症なのかは分からない。

 血液検査だのエコー検査だのいろいろやったところ、①甲状腺の値が高い、②血圧が高い、③心臓の弁膜の一部が厚くなり血流の流れが不規則になっている、ということは分かったが、根本原因を特定するのは至難の業だそう。

 言えるのは、「甲状腺機能亢進症があると血圧が高くなったり、心臓に異常が見られることがあり、甲状腺の値が落ち着くと血圧や心臓の状態が落ち着く例もある」ということらしい。

 だからとりあえず「大元の原因と考えやすい甲状腺の治療をし、それで血圧や心臓に変化が見られなかったら、他の原因を考えていく」ことになったのだ。

だから介護も視野に

 ちなみに10歳を過ぎると甲状腺機能亢進症になる猫はめずらしくないらしい。

 前々回のブログで「そろそろでんすけの介護も視野に入れなければならなくなってきた」と書いたのには、こうしたことも理由だった。
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老いた動物と暮らすということ(2)

 見た目でも、でんすけが「年を取ってきたなぁ」と思うことが増えた。
 横から見ると背骨がゴツゴツと目立ってきて、腰がいつでも少しだけ落ちたような格好をしている。後ろ足がだいぶ弱ってきたのだろう。
 
 1メートルくらいの高さにある自分の部屋(ケフィの部屋と二階建てになっており、出入り口は階段側にある)から飛び降りることはあっても、飛び上がることはしなくなった。

 公園を駆け回る姿を見なくなったし、木登りもしなくなったように思う。寒いせいもあるだろうが、ここのところは日に4~5回ほど家の庭にトイレ(室内に猫砂が置いてあるが見向きもしない)に出るくらいで、一日のほとんどを寝て過ごすようになった。

トイレの失敗

でんすけ 衝撃的だったのは、生まれてはじめて“そそう”をしたこと。
 
 この2ヶ月の間に3回ほど、トイレを失敗してしまったのである。
 1回目は猫こたつの中、2回目は私のふとんの中、3回目は私の机の足元に敷いてある電気マットの上。いずれもとても寒い日だったので、庭までトイレに行くことがおっくうだったのかもしれない。

 幸いにもどの場合も大きな被害はなかった。
 でも、今後は分からない。とくに被害が大きくなりそうなのは私の布団なので、敷き布団の上におねしょシートを敷くことにした。

 ちなみにでんすけは毛布と布団の間に寝るのが大好きである(写真)。おかげでそそうをしたときにもおしっこを毛布が吸い取ってくれたため、敷き布団は無事だった。


さっそく尿検査

 そして、トイレの失敗は腎臓に異常がある可能性もあるときき、先日はさっそく尿検査もした。
 幸いにも異常値までは至らず、こちらもひとまずは甲状腺機能亢進症との関連を考えつつ、定期的に尿検査をしていくことになった。

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老いた動物と暮らすということ(3)

ケフィ 考えてみれば、でんすけはそろそろ人間の数えで16歳くらいになる。猫年齢に換算すると80歳を過ぎたくらいだ(猫の年齢)。

 でんすけは、今12歳のケフィ(写真)より1年ほど早くわが家にやってきが、そのとき健康診断をしてくれた獣医さんによると「犬歯の状態から推測するに3歳くらいですね」とのことだった。

 迷い猫だったので誕生日も分からない。だからわが家では毎年ケフィの誕生日にでんすけの誕生日も祝っている。

 80歳ともなれば当然なのだろうが、今やでんすけの犬歯は抜け、奥歯もほとんど残っていない。それでもカリカリをほおばり、刺身をペロッと平らげる。食欲が落ちないのはほんとうにありがたい。

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実はケフィも老犬

 そして、うっかりすると忘れてしまいそうだがじつはケフィも、もう老犬だ。大型犬は小型犬よりも老化が早く、寿命も短い。

「うちのケフィ、サイズ的には中型犬(23キロ代)ですから!」(つまりスマートだということ)が自慢で、日々元気にボール投げはするし、旅行も大好き。ゴハンのときはぬいぐるみをくわえるながら走り回るケフィだが、大型犬であるゴールデン・レトリーバーなのは事実。
 年齢の換算表を見ると、12歳でLサイズのコは84歳になる。

 でんすけの甲状腺機能亢進症が指摘された後、あわてて健康診断をしたときには「年齢とは思えない健康度!」とは言われたものの、いつ何があるかは分からない。

 でんすけ同様、眠る時間が多くなったし、はしゃいだ後は死んだようにコテッとお昼寝している。たぶん、持久力や体力が無くなってきたのだ。

視力も衰えてきた?

 視力の衰えも気になってきた。

 昨年の夏、海でボール投げをしたときは、波のかげんや太陽の反射のせいもあるだろうか、何度かボールを見失っていた。今までにはなかったことだ。

 家の裏にある公園でボール投げするときも、ボールが飛んだ位置とまったく違うところを探していることがときどきある。

 散歩をしていて何かの臭いに夢中になっているときにガードレールや止まってる車にぶつかることも増えた気がする。
 
 ついこの前までは「ドジだなぁ」と、笑いながら、愛らしいボケぶりと受け止めることができたが、最近は「もしかして視野が狭くなった?」などの心配が頭を過ぎる。 
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老いた動物と暮らすということ(4)

ボールをくわえて嬉しそうに戻ってくるケフィの笑顔 長い月日を共に過ごすうちに、いつの間にか真夜中に懐にもぐりこんでくるでんすけの温かさや、ボールをくわえて嬉しそうに戻ってくるケフィの笑顔(写真)が「ある」ことが当たり前になっていた。

「今日は昨日の続きで、明日は今日と同じ明日が来て、この毎日はずっと続く」・・・そんなことは当たり前すぎて考えたことすらなかったけれど、最近はたまに「いつまでこんな毎日を続けられるんだろう?」という一抹の不安が過ぎることがある。

 でんすけやケフィがちょっと体調を崩すと、「このまま治らなかったらどうしよう」とドキドキするようになった。


 アウトドアが大好きなケフィのために、「次はここに行こう!」とか、「来年はこんなことをやろう!」とか、テレビや雑誌、ホームページなどで「わんこといっしょにできる○○」を探すことが何より楽しみだったが、「来年も同じことができるだろうか」と考えることが多くなった。

「まだまだいろいろやれる」「今度はこんなことをやってみよう」とのワクワクが、「またできるかな」という心配に変わったーーその折り返し地点はいったいどこだったんだろう。

折り返し地点はミーちゃんがいなくなったとき

 それはきっと、ミーちゃんがいなくなったときだ。

 電柱やポスとのように風景になじんでいたミーちゃんがいなくなって、「いる」ことが当たり前だったミーちゃんという存在が無くなったとき、その存在の重みが身に染みて分かった。
 
 ミーちゃんが私たちに与えてくれていた安らぎや安心感、幸福感がこんなにも大きなものだったのだとはじめて分かった。

 ミーちゃんが行方不明になってはじめて、時代に取り残されたかのような商店街も、やはり時代と共に変化していて、社会状況と無関係ではないことを実感させられたし、「いつまでも続く毎日は無い」ことも思い知らされた。
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ブログリニューアル
このブログは「ミーちゃんを探して」を2017年2月20日にリニューアルしました。
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さいたま市岩槻区で地域猫として住民に愛されていた三毛猫の「ミーちゃん」。 このブログはまず、2008年に行方不明になったミーちゃんの情報収集のためにつくられました。 […続きを読む
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