ホームにもどる

工事ダイエット(2)

やせたタマ
 かわいそうだと思いつつ、人間もどうしてあげることもできない。

 職人さんたちに「デッキで猫が暮らしているので・・・」と、声をかけ、配慮してくれるようお願いはしたが、自然と出る大きな音や、地響き、作業に集まる人々の数は、制御することはできない。

 職人さんの多くが、犬や猫を飼っていたり、動物好きだったりしたため、タマを見かけると「もうすぐ終わるよ」とか「怖くないよ」などと、声をかけてくれていたし、昼休みなどには、タマ(写真)と遊んだりもしてくれていた。

 でも、作業がはじまれば、やっぱりタマにとっては恐怖である。

 昼間はデッキを離れ、夜になって工事現場に人気がなくなると戻ってくるという生活が、3ヶ月ほど続いた。

クリックで拡大

工事終了

 そんな生活だったから、当然、昼間はゴハンを食べることができない。お腹を空かして帰ってきても、今度はゴハンはそっちのけで、死んだように自分の部屋で眠るということをくりかえしていた。

 そして、4月半ば。取り壊されていた隣家との間の壁が完成し、ようやく工事は一段落。タマはようやく平穏な生活を取り戻し、すっかり春めいた日差しの下、デッキでのんびりひなたぼっこする日々が戻ってきた。

 ・・・かと思いきや、またまた事件が起こった!

換気扇から羽音が?

 4月の初旬ごろから、キッチンにある換気扇の中から「ブーン」という低い羽音が聞こえることが度々あった。

「かわいそうに。レンジフードに間違って蜂が飛び込んで、出られなくなったのかな」くらいに考えていた。

 しかし実はそのとき、レンジフードの中では大変なことが起きていたのだ!
にほんブログ村 猫ブログ 地域猫へにほんブログ村 猫ブログ MIX三毛猫へ

工事ダイエット(3)

ハチ 我が家のレンジフードの排気口は、タマの部屋(というか箱)のほぼ真上にある。
 
 その、たまの部屋の真上の排気口の中が、わずか数日間のうちになんとハチの巣になっていたのだ(写真)!!

 解像度と腕が悪いので、この写真ではどの程度の蜂が飛び回っているのかよく見えなと思うのだが、ある朝、起きたら、外の排気口が真っ黒になるほどのハチの大群が止まっていた。

 そして人が近づくと、一斉に飛び立って、周囲をブンブンと回りはじめた!


レンジフードの中にハチの巣

 人間にも、動物たちにも住みやすいよう、国産材だけを使い、化学物質を極力使わないで家を建て替えた。10年ほど前の話だ。

 そのせいなのか、建て替えたあとはやたらに虫やら、ヤモリやらが寄ってくるようになった(それまではヤモリなんか、沖縄でしか見たことがなかったのに!)。

 寄ってくる虫の中には、蜂もたくさんいた。クマンバチやドロバチ、ミツバチなど、さまざまな蜂が、我が家のデッキや軒下に巣をつくろうと試みた。

 でも、レンジフードの中は、はじめてだった。


ふくれあがるハチ

 すぐに区役所に電話し、担当部署の人に来てもらった。
 担当者は、蜂を追い払い、「しばらくの間、換気扇を回しっぱなしにしておいてください。そうすれば、蜂は入れませんから」とアドバイスしてくれた。

 しかし、このときはじめて知ったのだが、今どきのレンジフードは、ある一定時間がたつと自然にスイッチが切れるようにつくられているのだ。
 そのため、夜寝る前に回しておいても、朝になると切れている。外出するときも、回して出ていったはずなのに、帰宅するとやはり切れていた。

 そして、ハチの数はわずか1日ほどで、かなりの数にふくれあがっていった!
にほんブログ村 猫ブログ 地域猫へにほんブログ村 猫ブログ MIX三毛猫へ

工事ダイエット(4)

タマ さらに翌朝、もうハチは正視できるような数ではなかった。
 排気口から、何百というハチがびっしりと固まって垂れ下がり、まるで何かの動物のしっぽがはえているかのようだ。

 それらのハチは、少しでも人が近づくと、ワーッと飛び立ち、周囲が黒く染まる。園情景はさながらヒッチコックの映画『鳥』のようで、背筋がぞっとした。

 そんな状態だから、当然、タマ(写真)は、またまた自分の部屋に近づけないでいた。

 あまりにもびっくりして、写真を撮ることも忘れてしまったので、そのときの様子を雰囲気で知りたい方は、ぜひこのサイトを見て欲しい。

クリックで拡大

再度、区に連絡

 あわてて区の担当者に電話をし、状況を伝えると「業者を連れて今日の夕方うかがいます」とのこと。しかし、夕方まではたしてタマが無事でいられるのか・・・。「こちらから攻撃しなければ、ハチは襲ってこない」と聞いたが、ハチが何をもって「攻撃された」と思うかなんて分からない。

 お腹をすかしたタマが、いつもゴハンが置いてある場所に近づいただけで、「攻撃された」と思うかもしれないではないか!?

 が、そうは言っても、タマを捕まえてどこかに閉じ込めて置くわけにもいかず。ハチの来ない場所に、ゴハンと水を仮置きし、「ぜったいに部屋に近づかないように!」と何度も言い聞かせ、仕事に出かけた。

養蜂家がやってきた

 その日の18時頃、区の担当者は、日本養蜂の会?とかなんとかいう団体の、その世界ではかなり著名だという養蜂家の方と一緒にやってきた。テレビなどにも出演している養蜂家だという。

 養蜂家の方は、家の中と外からレンジフードを観察し、「こりゃあ、かなり立派な女王蜂がいる。レンジフードのダクトごとハチを連れて帰る」と言う。

貴重なニホンミツバチだった

 聞けば、我が家のレンジフードに巣くったのは、絶滅も危惧されている貴重なニホンミツバチ。
 ニホンミツバチは春になると、新しい女王蜂が誕生し、古い女王蜂がもとの巣から子分のミツバチたちを引き連れて飛び立つ。これを分蜂と呼ぶらしい。

 養蜂家の方は、「おそらく、ここから2キロ以内に立派なニホンミツバチの巣があるに違いない」と説明。どうやら私が、数週間前に聞いた羽音は、新しい巣を探している子分バチが、偵察に来ていた音だったのだ!!
にほんブログ村 猫ブログ 地域猫へにほんブログ村 猫ブログ MIX三毛猫へ

工事ダイエット(5)

 レンジフードを外してしまったものだから、その翌日には、業者さんが新しい換気扇を取り付けにきた。わずか数時間の作業ではあったが、その日もタマは落ち着いてゴハンを食べたり、眠ったりできなかった。

さらにさらに続く工事

 さらにさらに工事は続いた。新しいレンジフードの取り付けが終わった翌日、工務店から電話が入った。工務店が忙しくて、なかなかできなかったデッキの修繕、そして屋根を着けるという工事を「今週末から行いたい」との電話だった。

 この機会を逃すと、次はいつになるか分からないという話だったので、タマには悪いと思ったけれど、お願いすることにした。

いささかげっそり

 デッキの改修、屋根の設置にかかったのは正味二日だけだったが、かれこれ数ヶ月にわたって断続的に工事のとばっちりを受けていたタマは、いささかげっそりしているようだった。

 しかも今回は、まさに自分の部屋があるデッキの修理! またまた部屋にはいられず、作業をしている日中はゴハンを食べることもできず、かなりのご不満だった。

屋根が完成!

140630.jpg
 年始から続いた工事ラッシュが落ち着いたのは5月半ば。
 
 屋根ができてしばらくの間は、雨が降っても、自分のいる場所がぬれないのが不思議なのか、空を見上げたりしていたタマだったが、最近は屋根のある生活にもすっかり慣れ、くつろいでいる(写真)。

 ようやく、タマは元通りの生活を取り戻した。それと同時に、元通りの体も取り戻してしまわないよう、スリムな体を維持すべく、ゴハンをほしがるタマに対して少しだけでも食べる量を減らさせようとする人間の駆け引きがまた始まった。

クリックで拡大
にほんブログ村 猫ブログ 地域猫へにほんブログ村 猫ブログ MIX三毛猫へ
ブログリニューアル
このブログは「ミーちゃんを探して」を2017年2月20日にリニューアルしました。
ブログについて
さいたま市岩槻区で地域猫として住民に愛されていた三毛猫の「ミーちゃん」。 このブログはまず、2008年に行方不明になったミーちゃんの情報収集のためにつくられました。 […続きを読む
プロフィール
カテゴリ
本 (8)
RSSリンクの表示
迷子のミーちゃん
迷子のミーちゃん表紙
先生と迷い猫
先生と迷い猫
ブログランキング
にほんブログ村 犬ブログ 犬 闘病記(永眠)へ
にほんブログ村 猫ブログ 地域猫へ
にほんブログ村 猫ブログ MIX三毛猫へ
月別アーカイブ
04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  10 
検索フォーム
最新コメント
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

最新トラックバック
カウンター
最新記事
ページへ
全記事表示リンク

全ての記事を表示する

リンク
QRコード
QRコード