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新年おめでとう!! ケフィ!(3)

回復したてのケフィ そして冒頭で書いた通り、その総合病院で付いた診断名が特発性心膜液水貯留だった。
 心画像を見ると、貯まった水で心臓の右半分がほぼつぶれている。そのため、体内をめぐるはずの血液や分泌物がきちんと循環せず、その影響で腹水も貯まってしまったとのおと。

 獣医師はすぐに心画像を見ながら、心臓に針を刺して貯まった水を抜いてくれた。

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旅行はすべてキャンセル

 一安心と思いきや、獣医師は「原因不明の特発性(一過性のもの)かどうかは断定できない。ただその可能性が高いということ」との見立て。他に重篤な病気があって起きているかもしれないというのだ。
 ケフィの今までの検査結果から総合すると、肝臓もしくは肺に悪性の腫瘍ができているかもしれないという。

「正確に判断するにはMRI検査が必要になります。それには全身麻酔が必要です。同意されますか?」(獣医師)

 その日はケフィの誕生日前日。あと1日で15歳になる。高齢犬には全身麻酔そのものがハイリスクだ。が、もし悪性腫瘍・・・ガンが原因なら、このままでは死を待つだけ。

重苦しい誕生日

 家族会議の結果、12月29日にMRIを予約した。年末年始の旅行は、もちろんすべてキャンセルだ。

 水を抜いて、わずかに呼吸は楽になったようだったが、やはりぐったりとした様子は変わらない。食欲も落ちたまま。人間が起こさないかぎり眠り続けている。

 翌12月25日は、ケフィの誕生日。我が家ではクリスマスではなくケフィの誕生を祝うのが毎年恒例で、ローストチキンを焼く。
 だから「このチキンは私の!」と分かるのだろう。毎年、テーブルに乗る前からチキンの周辺をうろうろ回っては鼻をひくひくさせ、嬉しそうにしっぽを振っていたケフィ。
 なのに今年は、口元までチキンを持って行くと、おっくうそうに口を開いて飲み込んだ。

「この年齢だし、もう回復しないのでは」

 口にこそ出さないが、家族の頭にはそんな考えが浮かんでいた。2015年のケフィの誕生日は、今までにない重苦しい空気に包まれていた。
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新年おめでとう!! ケフィ!(4)

久々のお散歩 ケフィの体調が回復に転じたのは12月27日の夜中。口元までゴハンを持って行くと、パクパクと食べ「もっとないの?」という顔をし、おかわりまでした。

 そして28日の明け方、階下でカツン、カツン・・・とケフィが階段を上ろうとする音がする。下りて行くと、元気よくしっぽを振りながら上を見上げるケフィがいた。

「どうしたの? トイレ?」

 するとケフィはいつも出入りしているデッキの入り口のところでソワソワしはじめた。裏の公園を一回りすると、なんと久々にかたちのある「うんちらしいうんち」をした。

 そして今までの分を取り返すように朝ご飯をたっぷり平らげた。

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ケフィ復活!

 そうしてCT検査の日を迎えた。「この調子なら大丈夫なのでは?」との思いもあったが、検査をしてみなければ分からない。

「どうか、水が溜まっていませんように」

 祈る気持ちで獣医師と共に検査室へと入るケフィを見送り、待つこと15分程度。戻ってきた獣医師は画像を見せながら言った。

「やはり特発性でしたね。多少、(水が)残っていますが、これは前回の取りこぼしと思われます」

「ありがとうございます!! 」と、私は深々と頭を下げた。

念のため再検査を予約

 獣医師は「心配だったら、かかりつけ医のところで定期的に検査をしてください。心臓が悪いわけでもありませんから、何の制限もありません。普通通り生活してください。お出かけも大丈夫です」と言うが、やはり一抹の不安があった。

 いったいどのくらいの時間をかけて500ミリリットルもの水がたまったのか。前回、水を抜いてからは5日しか経っていない。そこで2週間後にもう一度検査の予約をすることにした。

 病院を出るとすぐ、なじみのペンションに電話。楽しみにしていた雪山には行けなかったが、ケフィが慣れ親しんだ宿で、大好きなテニスコートでのんびりとした1日を過ごすことができた。

新年おめでとう!! ケフィ!(5)

ボールで遊ぶケフィ命が縮む思いをしたけど、今回得た教訓もある。

 ひとつは「『高齢犬だから』を理由にしないこと」。病気の発見が遅れたのは、ケフィが散歩を嫌がったり、食欲が落ちたりした初期症状を見逃してしまったからだ。その裏には「もう高齢犬だから・・・」という思いがあった。

 ちょうど皮膚トラブルの投薬治療をしており、薬を警戒してゴハンを残したり、部屋から出てこなかったりという不幸も重なってはいたが、やはり「高齢だから仕方がない」という思い込みがあったと思う。

 ふたつめは「『平均寿命は超えているから』と諦めないこと」。ケフィの体調を相談しただれもが、はっきりした病因が分からないと最後は「でも、平均寿命は超えてるから」と言った。私自身もそう思っていた。

 だから、ケフィが散歩に行きたがらなくても、表情が乏しくても、どこか体調が悪そうに見えても「命があるだけでありがたく思わないといけないのかも」と、へんに納得してしまっていた。そうやって病気のサインを見過ごしてしまっていたのだ。

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「これでよかった!」

一方、「やっぱり、これでよかった」と確信できたこともあった。

 ひとつは、ケフィの食事に気をつけてきたこと。今回、特発性でなければ最も怪しいと言われたガンを予防するのは、食べ物だ。
 もちろん、人間の話がそのまま当てはまるのかはわからないけれど、ガンを予防するとされる肉食に頼らない、塩分を取り過ぎない、食品添加物を取らない、野菜をたくさん食べるなどは、まさに、ケフィの食生活そのもの。
 「犬に野菜はいらない」とよく言われたけど、やっぱり良かったのだと思う。

 もうひとつは、小さいうちから楽しい経験をたくさんさせてあげたこと。

 お正月、嬉しそうにテニスコートを走りまわるケフィを見ていて、本当にそう思った。たとえ昔のようには走れなくても、飛び跳ねることはできなくても、1日中はしゃぐことはできなくても、元気だった頃の感覚、「旅行が楽しかった」という思いはずっとケフィの中に残っていて、いつでも心は「あの頃」に戻れるのだ。

 その「あの頃」の感覚が、ワクワク感や楽しさとなって、ケフィに「もっと生きたい!」という生命力をもたらしてくれている。

 そして、そんなケフィを見ることは、私に大きな喜びを与えてくれる。日頃、衰えていくケフィを見守るしかできない無力感ばかりの私に、「私にもまだしてあげられることがある!」と思わせてくれる。

 どうか今年も、ケフィにとって、すべての生命あるものにとって、よい年でありますように!!

ところてん方式

家の中をのぞくパンダ柄のコ ケフィのことばかり書いていたが、この間、猫に関してもいろんなことがあった。

 一番のニュースは、あの窓から中をのぞいていたタマにそっくりなパンダ柄のコがデッキに住みはじめ、タマがすっかり家猫になったということだろう。

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押し出されたタマ

家の中をのぞくパンダ柄のコ パンダ柄のコが来たからなのか、それともでんすけがいなくなったことが分かったからなのか。本当のところはタマに聞いてみなければ分からないが、昨年末くらいからタマはすっかり家猫になった。

 やたらと家の中に入りたがり、入ると出たがらないので、そのまま家の中において出勤するということを続けていたある日、とうとう昼も、夜も、いつでも、タマは家の中にいるようになった。

 まるでパンダ柄のコにデッキから押し出され(押し入られ?)たかのように。ところてん方式だ。


すっかり我が家の猫

 するとパンダ柄のコは、デッキのタマの箱に入り、タマのお皿からゴハンを食べるようになった。
 人間が行くと、一応は逃げてデッキの下に隠れるものの、それ以上、遠くへ行く様子も無く、昼間はデッキでのんびり日向ぼっこなどしている。

 ケフィの散歩に出て行くとちょこちょこと後ろを着いてきたり、ケフィのリードにじゃれてきたり。デッキにいる私の姿を見かけると公園の向こう側から鳴きながら走ってくるようになった。これではすっかり我が家の猫ではないか!?

本当にでんの生まれ変わり?

 家から出ないタマのことでは、トイレや運動不足、爪研ぎが気になるので、家の中に爪研ぎや猫タワー、トイレを設置した。
 パンダ柄のコには、でんすけが爪研ぎに使っていたバスマットを与えた。

 ほんとうにでんの生まれ変わりなのだろうか? 
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このブログは「ミーちゃんを探して」を2017年2月20日にリニューアルしました。
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さいたま市岩槻区で地域猫として住民に愛されていた三毛猫の「ミーちゃん」。 このブログはまず、2008年に行方不明になったミーちゃんの情報収集のためにつくられました。 […続きを読む
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