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でんすけへの思い(1)

 最近、なぜかでんすけのことをよく思い出す。
 カレンダーを見ては、「去年の今頃から、本格的に弱り始めたなぁ」とか「頻繁に点滴に行くようになったんだなぁ」とか考える。

 そしてなぜか、亡くなった直後よりも悲しい思いがこみ上げてくる。ずっと「でんがいないことに慣れない」生活が続いていたのに、最近は「ああ、でんはいないんだなぁ」としみじみと思ったりする。

ひとつめの理由

これ、私の! たぶん、理由は大きく分けてふたつある。
 
 ひとつは、タマがすっかりイエネコになったこと。衣替えで、でんすけが大好きだった沈むタイプの丸型クッションを出したとたん、「これ、私の!」と言わんばかりに、さっそく中に入って丸くなった(写真)。

 夜、私が眠るときには一緒に2Fに上がってきて、私の足元で丸くなる(でんすけは枕元だったけど)。仕事をしていると机の下ですやすやと眠っているし、お風呂に入っているとすりガラスの向こうから「ドアを開けて」と声をかけてくる。

 暑い日には、風が通り抜ける2Fの納戸の古新聞のなかで眠っているし、私の布団の横に座って公園を眺めるのも日課になった。どこもかしこも、でんすけがお気に入りにしていた場所である。
 帰宅するといちばんに声を上げ、飛び出してくるのもタマだ。

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でんの居場所が無くなっていく

布団の足元がお気に入り もちろんタマはかわいい。
 なかなか家に入れなかったタマが、これだけイエネコとしてのびのび幸せそうに生きている姿をみるのは嬉しいことだ。だけど、タマをなでながら、ほんの少しだけ隙間風のようなものが心の中に吹く。
「ここはずっとでんの場所だった」と。

 少しずつでんの場所がタマの場所に置き換わっていくような、でんの気配が薄くなっていくような、でんの居場所が無くなっていくような気持ちがしてしまうのだ。


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でんすけへの思い(2)

どこが顔? もうひとつは、ゆめ(写真)が、少しずつ弱ってきていること。

 ゆめも捨てられていた猫なので年齢は分からない。けれどおそらく、でんすけより数歳若いだけのはずだ。
 そう考えると当たり前のことなのだが、今年になって投薬治療がはじまった。でんすけと同じ甲状腺機能亢進症があり、腎臓の値が悪化してきた。
 
 いろんなことが少しずつ「晩年のでんすけ」に似た状態になってきて、ことあるごとにでんすけの姿と重なる。

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ゆめの老化

 大きな体で家中を走り回り、キッチンやテーブルに飛び乗っては怒られていたのはつい昨日のことのようなのに、いつの間にか、ゆめはほとんど動かなくなった。

 キッチンに飛び乗るどころか、ベランダに出るための階段を上がることさえたいへんそうだ。体調によってはうまく上がり下りできず、階段から落ちたりしている。
 大好きだった2Fのベランダに続くキャットウォークを歩いている姿も、見かけなくなった。

 ふさふさとした白い綿毛のようだった毛並みも、ボソボソとして固まりやすくなったし、毛艶も無くなった。後ろ足が弱ったせいか腰の位置が低くなり、足を引きずるようにして歩いている。

 何より、気にかかるのは食欲がめっきり落ちたことだ。大食漢だったゆめなのに、今は本当に気にいったものを、ほんの少しだけ口にするだけだ。

わかりきっているのに

 そんな姿を見ると「でんすけも、こんなふうだったなぁ」と思う。
 少しずつ、できることが減っていき、ついこの前までやれていたことができなくなっていく。そして、やたらと眠っている時間ばかりが増えていく。

 だいぶ慣れてきたつもりでいたが、やっぱり年老いた動物と暮らすことはしんどい。

「動物の寿命は人間より短い」・・・わかりきっていることなのに、やっぱり受け入れるのはなかなか難しい。
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政権交代(1)

猫部屋から玄関をのぞくタマ タマはすっかりイエネコになって、もとでんすけの部屋がお気に入りの場所(写真)になった。

くつろぐタリ 一方、タリのほうも少しずつ我が家の人間たちを信用しはじめ、家の周囲でくつろぐようになってきたのはもちろん(写真)、私のひざに乗ったり、自分から家に入ってきては熟睡したりすることが増えてきた。

「これで一件落着!」と思ったのもつかの間・・・。新たなトラブルが発生した。

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激しい攻防

 タリが家の中に入って来るようになってからというもの、タマが戦々恐々としてタリを威嚇するようになった。

 自分の場所が脅かされると思うのか、「ウー」っといううなり声をあげて「出て行って!」と言うだけでなく、背中の毛を逆立て、短いしっぽを“たわし”のごとくまん丸にしながら「シャー」と叫んでタリに襲いかかり、タリの背中にハゲをつくるということがたびたび起きるようになった。

 最初の頃は、おとなしく退散していたタリだったが、そのうち、「なによ!」と言わんばかりにやり返すようになった。

 何せもとよりタマはどの猫にもほとんど勝ったことのない弱虫猫。「でんすけの再来」を思わせるタリの方が、肝がずっと据わっているのだ。

事件発生

激しい攻防 帰宅すると床に黒い毛の束がいくつも落ちていて、両方の猫が、ところどころにハゲ(写真)をつくったり、うっすら赤みを帯びたケガのあとのようなものをつくるようになった。

 それでも、タマはどうにか威厳を保ち、少なくとも私がいるときには気が大きくなるようで優勢を誇って、タリを追い出しては、自分の居場所を主張していた。

 しかし、私が数日、留守にしていたある日。事件が起きた。ふたりが本気で戦ったのだ。

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政権交代(2)

ブドウ棚の上でにらみ合い 家人によると、ある日の夕方、今は自分の部屋となったでんすけの部屋(猫部屋)でタマが昼寝をしていたところ、タリがデッキから入ってきた。

 すると、うなり声をあげて威嚇するタマのことなどどこ吹く風で、でんすけの部屋の入り口がある階段の前を通過して2階に。
 ひとしきり2階を探索すると、また1階に下りてきてはうろうろ。しばらくするとまた2階へ・・・と、家の中を自由に歩き回っていたそうだ。

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いざ勝負!

 何回目か、そんなタリ動きがあった後。じーっとその様子を見ていたタマが「もう、我慢できない!」とばかりに2階に上がったタリを追いかけて行ったと思ったら・・・。

 のんびり午睡をむさぼっていたケフィがびっくりして飛び上がるほどの雄叫びと、ドタン、バタン! という激しい音を立てながら、ふたりが戦い始めたという。

「このままだとどっちかが大けがをする」と焦った家人が慌てて2階に上がって行くと、タリが猛ダッシュで駆け下りてきて、外に出て行ったらしい。

勝負あり?

 一見、タマに軍配が上がったかのように思えたが、その日から、人間が朝起きるとタマの部屋からタリが出てくるようになった。

 タマが最近お気に入りにしていた1階和室のざぶとんの上ではタリがのんびり昼寝するようになったという。

 そしてタマはと言えば、1階にはほとんど下りてこなくなった。一日のほとんどを2階の私の仕事部屋か納戸で過ごすし、私が帰宅したときだけ下りてくる。

 もちろん、猫部屋では眠らないし、あんなにお気に入りだったクッションにもまったく乗ろうとしない。
「タリの匂いが付いてしまったからかも」と、猫部屋のクッションにかけた敷物を替えてあげたのだが、無駄だった。

 どうやら、タマの負けが決定してしまったらしい。
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このブログは「ミーちゃんを探して」を2017年2月20日にリニューアルしました。
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さいたま市岩槻区で地域猫として住民に愛されていた三毛猫の「ミーちゃん」。 このブログはまず、2008年に行方不明になったミーちゃんの情報収集のためにつくられました。 […続きを読む
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