ホームにもどる

命の不思議(1)

 大ファンだった写真家で作家の藤原新也さんの愛猫が亡くなったという記事(『生活と自治』2016年9月号、生活クラブ事業連合生活共同組合連合会)を読んだ。

 このブログの左端に載っている、台風の日から行方知らずになった「クロ」と同じ模様の猫で、「クロコ」というそうだ。20歳だったというから、本当に大往生である。
 自力で立てなくなってから3時間後、ついに呼吸が止まり、心臓が止まった。

 ところがその状態のクロコに、藤原さんが三度ほど声をかけると、まぶたをうっすらと開き、涙を浮かべた瞳で、藤原さんを見つめたそうである。
 慌ててその様子をカメラに収めた後は、いくら声かけしても二度と反応しなかったという。

かけがえのない命の奇跡

でんのお気に入りだ った宿の花壇 かけがえのない命は、ときに奇跡を起こす。

 でんすけもそうだった。
 前にも書いたように、亡くなる1週間くらい前からはほ意識が無いことも多く、ぐったりとして首も上がらない状態だったでん。ところが亡くなる数日前の真夜中、私が膝にのせて頭や背を撫でていると、しっかりと首を上げ、私の目を見つめ「私、幸せだったよ」という、さよならのメッセージを送ってきた。

クリックで拡大

先代犬・りゅうも

 ケフィの前にいた柴犬・りゅうもの最期もびっくりすることがあった。
 自宅で点滴をしながら、最期を看取った。ちょうど夜中の1時くらいだったと思う。死の瞬間、りゅうはもがくように手足で空をかき、がくんと首が落ちたと思うとまぶたを閉じた。
 
 私はあきらめきれず、一晩中、抱きかかえていた。こたつに入ったまま、りゅうの体を温め続けた。そのせいだったのか、翌朝になってもまだ温かく、死後硬直もしていなかった。

「まだあったかいんです。診てください!」

 朝一番に駆け込んだ動物病院で診察をした獣医師は、その状態を見て驚き、聴診器を当てながらつぶやいた。

「心臓は止まっているのに、まるで生きているみたいだ」
にほんブログ村 猫ブログ 地域猫へにほんブログ村 猫ブログ MIX三毛猫へ

命の不思議(2)

競技人(馬)生を引退した直後のアサりん 学生時代をともに過ごした愛馬・アサクサショウリにも驚かされた。
 長い競技生活で酷使した腰と脚が悪化し、とうとう立てなくなったアサりん。立てなくなった馬は安楽死させるしかない。
 馬の腸は長いため、体を動かせなくなると腸の胎動がすぐに止まる。そのうえ身体が重いので、寝たままだと同じ場所に負荷がかかって内臓が壊死し始める。安楽死させてあげた方が苦しませなくてすむ。

 その決断を迫られた日。預けていた乗馬クラブから「アサりんが立ち上がれない」と連絡を受け、明け方に車を飛ばして厩舎を訪れた。友人でもあるクラブのオーナーが心配そうに私を見ていた。言いたいことは分かってる。

「あと半日立ち上がれなかったら、安楽死させてあげたほうがいい」

 そう、言いたいのだ。

クリックで拡大

この世に奇跡はある!

 獣医師の診察によると心雑音がするということだった。

 横たわるアサりんを撫でながら、私は心を決められなかった。「あと少し待ったら、立ち上がれるかもしれない」という思いが捨てきれなかった。でも、あと何時間待てば回復するという保障もない。いたずらにアサりんを苦しめるだけになるかもしれない。

 考えても考えても、決断は出せなかった。
 そこで「寝不足の頭で考えるのは止めよう」と仮眠を取ることにした。乗馬クラブの宿泊施設を借り、2時間ほどうつらうつらしただろうか。

 意を決して厩舎に入って行った。アサりんは、同じように横になったままこちらを見ていた。涙をこらえ、「アサりん!」と声をかけながら近づいていった。
 
 すると驚いたことに、アサりんは急に足をばたつかせ、壁に寄りかかるようにしながらも全身の力を振り絞って立ち上がったのだ!!
にほんブログ村 猫ブログ 地域猫へにほんブログ村 猫ブログ MIX三毛猫へ

命の不思議(3)

 獣医師を呼び、もう一度、診てもうと目を丸くしてこう言った。

「心雑音が消えている!」

 私が「この世に奇跡はある!」と確信した瞬間だった。
 どうして心雑音が収まったのか。獣医師も「分からない」とのことだった。

生産牧場のオーナー夫妻と再会

好物のりんごを 食べるアサりん アサりんは、それから半年ほど元気に過ごした。ちょっとしたご縁でテレビ東京の「ポチたま」という番組にも出演し、そのテレビをたまたま見ていたというアサりんの生産牧場のオーナーさんご夫婦が北海道から北関東にある乗馬クラブまで足を運んでくれた。写真は、そのご夫婦からりんごをもらっているところだ。

 ご夫婦は「自分のところで生まれた馬がこんなに大事にされて長生きしてくれているなんて・・・」と、とっても喜んでくださったと聞いた。

クリックで拡大

「負担はかけさせないよ」
 
 そんな運命的な再会を果たしてから1月ほど過ぎた日。雪の降る元日の朝、アサりんは何の予兆もないまま天国へと旅立ってしまった。
 まるで「だいじょうぶ、負担はかけさせないよ」とでも言いたげに・・・。ほんとうにあっという息を引き取ってしまった。知らせを聞いて私が駆けつけたときにはすでに息絶えていた。

 年始の休みを利用して、訪ねようとしていた2日前の出来事だった。
 
 乗馬クラブの友人によると、亡くなる前日は「首を長く伸ばして一生懸命に外を見ていた」とのこと。もしかしたら、私が来るのを待っていたのかもしれない。あと数日、なぜ早く会いに行ってあげられなかったのか。今も悔やまれている。
 
 でんの命日だったからか、それとも雨が多いせいなのか。はたまた秋は別れの季節だからなのかもしれない。なぜかしんみりと亡くなった愛しい命のことばかり思い出してしまう。
にほんブログ村 猫ブログ 地域猫へにほんブログ村 猫ブログ MIX三毛猫へ
ブログリニューアル
このブログは「ミーちゃんを探して」を2017年2月20日にリニューアルしました。
ブログについて
さいたま市岩槻区で地域猫として住民に愛されていた三毛猫の「ミーちゃん」。 このブログはまず、2008年に行方不明になったミーちゃんの情報収集のためにつくられました。 […続きを読む
プロフィール
カテゴリ
本 (8)
RSSリンクの表示
迷子のミーちゃん
迷子のミーちゃん表紙
先生と迷い猫
先生と迷い猫
ブログランキング
にほんブログ村 犬ブログ 犬 闘病記(永眠)へ
にほんブログ村 猫ブログ 地域猫へ
にほんブログ村 猫ブログ MIX三毛猫へ
月別アーカイブ
07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  10 
検索フォーム
最新コメント
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

最新トラックバック
カウンター
最新記事
ページへ
全記事表示リンク

全ての記事を表示する

リンク
QRコード
QRコード