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登録完了

去年のG.W.開けに 旅行した西伊豆の海 春先からずっと宿題にしてきたことがある。狂犬病の予防注射のことだ。

 昨年は「リンパ腫の治療中」ということで猶予願いを出していた。今年は・・・「死亡届」を出さなければいけない。そのためには「狂犬病予防注射のお知らせ」はがきにある行政窓口に電話をしなければいけない。

 これが、なかなかできずにいた。はがきを取り出し、眺めてみては、またしまう。そんなことを何度も繰り返していた。

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トウロクノマッショウ

 狂犬病の予防接種が義務づけられた時期は4月~6月。いつまでもほうっておくわけにもいかない。意を決して電話をかけた。

「愛犬は亡くなったんですが・・・」
 切り出すと電話に出た担当者は、ほんの少しだけ同情的な口調になったが、あくまでも事務的に「登録番号等が分かれば私のほうで承って登録の抹消ができますがどうされますか?」と尋ねてきた。

「トウロクノマッショウ」

 それを聞いて、一瞬、言葉に詰まった。
「末梢」と言われると、ケフィの存在が「無かったこと」になってしまうような気がして、思わず「止めておきます」と言いそうになった。

 でも、引き延ばしても同じことだ。震えそうな声を抑え、私は静かに「はい、お願いします」と答えた。担当者は慣れた調子で私とケフィの名前、登録番号を尋ね、「はい、ではこれで手続きしておきますので」と電話を切った。

私が生きている限り

1年前はまだ砂浜を小走りできるくらい元気だった こうして、ケフィがこの世を去ったことが事実になっていくのだ。ひとつ、またひとつとケフィの痕跡が消え、ケフィが生きていた日々が過去になっていく。そうやっていつしかあのケフィの笑顔まで色あせていってしまうのだろうか。

 ・・・なんてべそをかいていたら、散歩用ウィンドブレーカーのポケットからケフィのおやつのかけらが出てきた。乾いて固く、カピカピになった二かけらのおやつをしばらく見つめ、また同じようにポケットにしまった。
 まるでべそをかいている私への「大丈夫。私はずっと一緒にいるよ」という、ケフィからのメッセージのような気がした。

 ケフィの言うとおりだ。ケフィと過ごした時間、ケフィが残してくれた思い出は、一生涯消えることはない。私が生きている限り、ケフィが与えてくれた宝物のような時間は無くなったりしない。

 ケフィはすでに私の人生に「登録完了」されているのだ。

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唯一無二のケフィ

介護ベストを着てタリとお散歩
 つい先日、ご近所の秋田犬とMIXの大型犬が虹の橋を渡っていった。どちらも高齢だったので「最近、お散歩している姿を見ない」と心配していたやさきだった。
 
 秋田犬のコは、よろよろとした足取りだったけれど、1月くらい前まではご夫婦が仲良く連れて散歩していた。MIX犬のコの飼い主さんは、介護ベストを着たケフィを見て、「うちももう14歳になるけどまだまだ元気で、雨でも散歩したがるのよ」と話しかけてきた。あれは12月のことだった気がする。
 犬は本当に、あっという間のはやさで弱ってしまう。

 家人によると、秋田犬の飼い主さんは「『また飼えばいい』という人がいるけど、それじゃダメなの。あのコでないとダメなの」とぼろぼろと大粒の涙を流したという。

ケフィとは意思疎通ができた

 そう、その通り。世の中にたくさんの犬がいて、ゴールデンもいっぱいいるけれど、「ケフィでなければダメ」なのだ。ケフィは、この世のどんな犬とも違う、私にとって唯一無二の“特別なコ”なのだ。

 ケフィがうちのコになってから、数え切れないほどの月日を共に過ごした。そうしていつのまにか、ケフィがちょっと首をあげただけで、「ゴハンがほしいのかな?」とか、少しそわそわしただけで「そろそろトイレかな?」とか、毛布を前足でかき集める様子で「ちょっと寒いのかな?」とか、いろんなことが分かるようになった。たとえ言葉は使えなくてもちゃんと意思疎通ができていた。

 以前、アフリカ? かどこかのある民族は「子どもの様子からトイレのタイミングが分かるから、おむつは不要」と聞いて信じられなかったが、ケフィに置き換えてみたら、ありえない話でもない気がする。

ケフィだけの特徴

ほうっかむりさせられても怒らない 固いフリスビーは嫌いで、ぐにゅっとした感触のボールが好きで、引っ張りっこ用の紐や棒よりも、家人の古くなった靴下を集め、靴下に詰めた物が引っ張りっこ道具として最適だと思っていることも、いつのまにか知った。

 猫が好きで犬は苦手。人間には何をされても怒らない。水遊びは大好きなくせに雨に濡れるのは嫌い。(前に書いたように)天ぷらを揚げているときには避難するのに、とんかつだと至近距離から「落ちて来ないかなぁ」と見上げていても平気だった。

 歯が弱るまでは、食後に牛のヒヅメをかじるのが習慣で、ヒヅメに満足するとキュッキュとなるボールのおもちゃで遊びはじめた。旅行が大好きで、自分の荷物が入ったリュックを置いておくと周りをくるくると回っては点検していた。

 どれもこれも、ケフィの、ケフィだからこその特徴だ。

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クローン犬はケフィなのか?(1)

「ゴハンちょうだい!」と要求するケフィ ケフィが亡くなった直後、友人から愛犬のクローンをつくっているという韓国の企業があるという話を聞いた。友人は「法外なお金を払ってクローンなんかつくるくらいなら、そのお金で、たくさんのコを幸せにできると思うのに」と言っていたが、まったくもってそのとおりだと思う。

 そのとき送ってくれたネットニュースは見つからなかったが、たぶん、このサイトに載っている企業のことではないかと思う。

 そのとき友人が送ってくれたニュースによると、すでに欧米の大金持ちなどが何人も発注をしていて、「今回のコが亡くなったらまた、次にクローン犬を注文する予定。そうすれば私は一生、○○(亡くなった犬の名)と一緒に過ごすことができる」との喜びのコメントが載っていたように記憶している。

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倫理上の問題

 このペットのクローン開発には、倫理的な問題がいろいろと指摘されている。人が命を操作するという従来から言われている問題以外にもある。クローンをつくる際、卵子を提供するメス犬と代理母となるメス犬は、無事、クローンが誕生して「用済み」となってしまえば、殺処分あるいは市場に出されるのが常だと言うのだ。

 この研究? というか商売を行っている韓国の「Sooam」の創業は2005年だが、すでに700頭以上の実績があるとのニュースも見つけた。

 もともと生体販売を合法としている日本にもペット業界にも、そして殺処分についても異を唱え続けてきた私としては絶対に許せる話ではない。

同じ遺伝子を持った別のコ

海辺で泥パック状態になったケフィ そもそも、そんな大きな犠牲を払ってまでクローンをつくっても「同じ犬」は二つと生まれない。もし、ケフィのクローンをつくったとしても、それは「ケフィの遺伝子を持った」別の犬だ。

 確かにそのコは、見かけ上はケフィとそっくりになることだろう。毛並みや、体つき、ちょっとした仕草がケフィを彷彿とさせることだろう。そんな「ケフィ似のコ」と暮らせるなら、それはそれでとっても幸せなことだとは思う。

 だけど、そのコはケフィではない。「ケフィに似た、同じ遺伝子を持った別のコ」に過ぎないのだ。

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このブログは「ミーちゃんを探して」を2017年2月20日にリニューアルしました。
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さいたま市岩槻区で地域猫として住民に愛されていた三毛猫の「ミーちゃん」。 このブログはまず、2008年に行方不明になったミーちゃんの情報収集のためにつくられました。 […続きを読む
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