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デ・ジャヴ

 ケフィが虹の橋へと旅立って半年、タリの死から2カ月が過ぎた。
 タリについては状況的に信じられない思いも強かったので、受け入れあぐねているうちに、あっという間に時が過ぎてしまった感がある。

まただれかが会いに来た?

まるでなじみの場所であるかのようにくつろぐ新顔猫 タリがいなくなって1月が過ぎた頃、茶色い小ぶりな猫が我が家をのぞいていたことを前に書いた。以来そのコは現れていないのだが、今回また新たな猫が現れた(写真)。

 今のところは、ほかの訪問猫たちのように窓からのぞくことはないが、我が家のデッキをうろうろしては、キッチンのひさしに乗っかったり、物置の上でくつろいだりしている。かと思えば、写真のようにお向かいの家の車の下から、じーっとこっちを見ていたりする。

 そしてただ見ているだけでなく、一生懸命、我が家に向かって話しかけている。だれかを呼んでいるような雰囲気だ。
「いつかこんなことがあったかも」という、なんとなくデ・ジャウ゛な体験だ。

 そんなふうに思ってみるからなのかもしれないが、寝転んでいる雰囲気がどことなくでんすけに似ている。話しかけてくる様子は、なんだかタリを彷彿とさせる。
 もしかしたら、毛皮を着替えて、まただれかが会いに来てくれたのだろうか。

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「気になる猫」も再登場

「気になる猫」に威嚇され、車の奥に逃げ込む新顔猫 ・・・なんて思いながら見つめていたら、またまた懐かしい猫が現れた。たぶん「気になる猫」ではないかと思われる。
 どうも縄張りに見知らぬ猫がいることが気にいらないようで、新顔猫をにらみつけ、威嚇し、追いかけている。

 強い猫に追い払われたりするなど、「放っておけない」気持ちにされる状況も、我が家にでんすけやタリがやってきたときと似ている。タマもそうだった。
 みんな一様に弱虫で、幅を利かせた猫から追われたり人間に邪険にされていたり、お腹を空かせていたり・・・。そんな様子が不憫で、ついついかばっているうちに、いつの間にか我が家の猫になっていた。

 今度のコはいったいどんな展開になるのか。今、我が家の前に現れて2日目。今後も通い詰めるつもりなのだろうか。

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お盆だから里帰り?

部屋の中をのぞく「新顔猫」 あれから「新顔猫」は我が家に通い詰めている。この前などはキッチンの窓から家の中をのぞいていた(写真)。
 多くの場合、「新顔猫」がやってくるのは夕方から夜にかけて。この前は「もう今日は来ないのかな」と思っていたら、日付が変わる頃に現れた。

 飼い主がいるのか、いないのか。近くで見ると微妙に痩せているような気もする。だとするといったいどこでゴハンを得ているのか。
 もし、飼い主がいなくて、うまく我が家に定着できるのであれば家族に迎え入れてもいいのだが。

見つめ合って仲がよさそう タマとふたりでデッキの手すりに並んでお話していたこともある(写真)くらいだから、タマとはきっと気が合うのだろう。

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「家のコ」になるまでが大変

 我が家の猫たちはみんな外からやってくるので、「家のコ」になるまでが大変だ。当然ながら、最初はほとんど寄っては来ない。窓からはのぞくくせに、人間が窓を開けたり、外に出て行くと逃げる。

 でんやタマやタリが「家のコ」になるまでだって、状況はいろいろだが短くて数ヶ月。長いと1年以上がかかっている。

 数回顔を出したけれど、いつの間にか姿を見かけなくなってしまうコもいる。けっこう足繁く通っていたのに、ある日突然、いなくなってしまうコもいる。以前、やはりタマと気が合っていた「おっちょこちょいの猫」のように、デッキ通いをしている間に交通事故に遭ってしまう猫もいる。

白黒模様の猫も

 写真は無いのだけれど、「新顔猫」の他にも、タマやタリと同じような白黒模様の猫も8月に入ってから家人に何度か目撃されている。お盆のある日、家人が帰宅したら、白黒模様の猫がデッキに寝そべり、手すりには「新顔猫」が乗っていたという。

「お盆だし、でんとタリが一緒に戻ってきたのかな?」

 なんて、話をした。いずれはだれかがタマの家族になるのだろうか。
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タマ好み?

意味ありげな瞳でこっちを見つめる「おっちょこちょいな猫」 
 お盆前くらいから通ってきている「新顔猫」の写真を見ていて、あることに気づいた。
「ちょっと『おっちょこちょいな猫』(写真)に似てない?」ということだ。もしかしたらちょっとしゅっとした、キジトラの猫がタマの好みなのかもしれない。

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「おっちょこちょいな猫」

逃げ足ものんびり。本気で逃げる気はないのか?「おっちょこちょいな猫」は、2014年の春に現れ、まだデッキ暮らしをしていたタマのところに一時、足繁く通っていた猫だった。人間がデッキに出て行くと逃げはするものの(写真)、一定の距離からじーっとこっちを見ていて、本格的に逃げようという気持ちはなさそうだった。

 けっこうな美猫だし、体つきもわりと立派なので、どこかの飼い猫なのかもしれないと思いつつも、「このままうちに通い続けるなら家のコになってもらってもいいかな」と思っていたのに、あっけなく交通事故で逝ってしまった。
 私は目撃していないが、家人と隣人が道路に横たわって動かなくなっている「おっちょこちょいな猫」を見たというのである。


猫にとっては危険地帯?

 今思い返せば、その猫が横たわっていたという場所は、タリが車にぶつかったと推測される位置とほぼ同じだ。

 人間にとっては「ほとんど車通りが無い安全な生活道路」に見えるこの場所は、もしかしたら猫にとって危険地帯だったのかもしれない。通常は車の通りが少ないだけに、猫は油断するだろうし、早朝や夜間には「だれもいない」と踏んでいるのかけっこうなスピードで通り過ぎる車もいる。

 でも、もし危険地帯と分かっていても、タリをはじめ外からやってくる、家で暮らすことがまだできてない猫たちだから、出歩かないようにすることもできない。やはり事故に遭ったのも「運命」と受け入れるしかないのだろうか。

気配はあれど姿を見せず

 今回の「新顔猫」は、先日、猫窓から入ってきたところを家人に見つかって以来、姿を見せなくなった。もう一匹の白黒猫も、まだ人間が起きている時間に猫窓から侵入し、大慌ててきびすを返してから、姿を見ない。
 夜中に猫窓をガタガタやっている音などが聞こえる気がするので、姿を見せないだけで近くにはいるのかもしれない。どちらの猫も怖かったのだろうか。

 姿を見せなくなると逆に気になってしまう。いったいどこにいるのだろうか。ちゃんとゴハンや水はもらえているのか。事故になど遭っていないとよいのだが。
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