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通い猫という生き方もありだけど

仲良しなタマとキチ。ふたりでお散歩 なるほどリスク・ヘッジのために何軒もの通い先を持っている「通い猫」という生き方は、どこか一カ所に定着するよりもある意味、安全かもしれない。

 一見、いちばん安心に見える飼い猫という立場にいても、アルフィーのように、突然、飼い主に先立たれるということだってある。それは猫にとってはかなりのリスクだ。
 しかも一軒の家、ひとりの飼い主に守られた「箱入り猫」になってしまえば、世間を渡り歩く術も忘れてしまう。

 もしかしたらキチも、数軒の通い先を渡り歩くという生き方を選択しているのかもしれない。そしてそのときのいろいろな状況で、「しばらくはこの家に足繁く通おう」と決めたり、逆に「今はこの家に近づくのは止めておこう」と考えたり、しているのかもしれない。

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ひょっこりキチが顔を出した

久々でも専用ざぶとんはお気に入り 毎度のことだが、しばらくぶりにやってきた日は、ちょっとだけ警戒心が強くなっている。いつも以上にこちらが近寄るのを怖がり、スリスリもしようとしない。

 近づいたと思ったら、また距離が開く。あと何度くらいこんなことを繰り返したら、キチがもっと安心してくれるのか。

 もしキチが「通い猫」としての生き方を選ぶのであれば、それも尊重してあげたいとは思うけれど、せめて2日に1回くらいは顔を出してはくれないものか。
 何日も顔を見られないでいると「何かあったのでは」と不吉な想像が膨らんでしまう。


何かあったらここにおいで

 だからキチがやってくるたび、私は話しかける。

「何があっても、ここに来れば大丈夫だよ」と。
「たとえ何軒、通い先があったとしても、ここがキチの基地であることにはかわりはないよ」と。

 困ったことや怖いことがあったら、ここに逃げ込んでくればいいからね、キチ!
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関係づくりはまだまだ続く

気を許すようになったのか家の中でも居眠り 相変わらずキチは強い猫に追い払われる(と思われる)たびに、1~2日くらい顔を出さず、またやってくるということを繰り返している。

 それでも関係はちょびっと深まった気がする。
 また家の中に入って来るようになったし、家のなかで毛づくろいすることも増えた。先日などは、いつもご飯を食べている場所に座ってうつらうつらと居眠りもしていた(写真)。

 相変わらず、私が立っているときでないとスリスリはしてこないけれど、私が座って近づいても飛び去るようなことは無くなった。

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少し気遣いを見せるように?

 ご飯をキチのお茶碗に入れてあげようとすると、私の手の動きが怖いのか、急に耳を伏せて「シャーッ」と威嚇の声を上げながら、猫パンチをしてくることがあるのだが、心なしか猫パンチの威力が以前よりも弱まったような気もする。

 以前は鋭い爪を出して猫パンチをするのでけっこう深い傷跡になったが、最近は爪が当たる程度。ちょっと手加減しながら、威嚇しているのかもしれない。

 キチなりに「こいつには深傷を負わしてはいけない」と思って、気遣ってくれているのかもしれない。

ゆっくりでもいい

お散歩に出るタマを見送るキチ キチが威嚇してきたときや、攻撃してきたとき、耳を伏せて逃げようとしたときに「大丈夫、怖くないよ」と声をかけると、落ち着きを取り戻すような雰囲気もある。

 少しずつ、少しずつ警戒心を緩めてくれているのかもしれない。お外で暮らして来た子なのだから、そりゃあ、怖い思いもしてきたに違いない。

 それぞれ個性はあるけれど、「でんも、タマも、タリも、みんなこんな感じだったなー」と思う。

 タリなんかデッキに住み始めたのは早かったが、抱っこできるようになるまで1年近くかかっていた。そう考えればデッキに定着していないキチが、私をひっかいてくるくらいは当たり前のことかもしれない。

 ゆっくりでもいい。キチとの信頼関係を深めていければ。

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今も不在を数えて・・・

初めて訪れた南の島の海を堪能するケフィ 最近、ペットロスの体験を聞く機会があった。

「自分だけが深い海の底に沈んでいる感じ」
「自分だけが砂漠に取り残されている感じ」
「人と会うことが怖くて仕方ない感じ」

 話しを聞いていたら、そんなふうなケフィを失った直後の感覚が鮮明によみがえってきた。

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不在を数えてばかり

 去年の春ほど、辛い春はかつて無かった気がする。毎年、春になると命の息吹を感じたのに、きらきらと輝く命をあちこちで発見できたのに、でんすけとケフィを見送った後の春は、その生命力ゆえに私から遠い世界のように思えた。

 公園が緑に染まっても、桜が満開になっても、暖かな日差しが地面を照らしても、何一つ美しくは見えず、まるでこの世から色が消えてしまったように感じた。

 去年の今頃は、ケフィの不在を数えてばかりいた。

もうすぐタリの命日

まだ元気だった頃のでんすけ。まだ10歳くらい? 思い返せば、「今年も桜を見に行かなかったなぁ」と思う。電車や車の中から、通り過ぎる景色としての桜を見かけたくらいだった。そして見かけるたびに、今年もケフィと一緒に歩いた河川敷の桜並木を思い浮かべた。

 ケフィがいなくなったことで、無くしてしまった私の時間や、私の生活を思った。そうして「やっぱり私は、今もケフィの不在を数えているんだ」と涙ぐんだ。

 ペットロスの体験談を聞いた後は、その感覚が増した気がする。電車のなかでも涙があふれてしまったり、ケフィの夢を見たりすることが増えた。そしてケフィとずっと一緒にいたでんすけや最初からケフィと仲良しだったタリのことを思い出しては、また泣いた。

 あと何年かするとこんな感覚は持たなくなるんだろうか。

 もうすぐタリの命日が来る。

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このブログは「ミーちゃんを探して」を2017年2月20日にリニューアルしました。
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さいたま市岩槻区で地域猫として住民に愛されていた三毛猫の「ミーちゃん」。 このブログはまず、2008年に行方不明になったミーちゃんの情報収集のためにつくられました。 […続きを読む
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