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猫保護作戦開始

 でん似の子とその兄弟や親戚? 猫たちの保護を開始した。

 その理由はふたつある。ひとつは、このままただご飯をあげ続けているだけでは、母猫はまた子猫を産み、今の子猫たちも成猫になって、やはり子猫を産む。そうなればねずみ算式に増え、多頭飼い崩壊状態になってしまうと判断したこと。

 もうひとつは、住んでいる自治体が猫を「捕まえて、不妊治療を施し、放す(TNR活動)」に力を入れていて、捕獲器の貸し出しや避妊・去勢の助成、いろいろと相談に乗ってくれるボランティア相談員さんがいたりすることなどが分かったことだ。

でん似の子と黒は引き取ることに

保護猫を迎える準備中 かつてケフィの遺品を寄付するときに連絡を取った大型犬の保護ボランティアさんもそうだったが、自治体のボランティア相談員さんもまた、非常に熱心な人ばかり。

 言ってしまえば家の都合で猫たちにご飯をあげていただけだし、これ以上増えると家が困ると思って相談しただけなのに、猫たちの避妊・去勢手術をしていきたい旨を伝えると「ありがとうございます」とお礼を言われた。

 ひとまずは、我が家に足繁くやってくるでん似の子と黒い猫を家の飼い猫にするため捕獲し、避妊・去勢手術にワクチン、ウィルスチェックなどを施すことにした。

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はじめての猫の捕獲

いつもやってくるでん似の子と黒い猫 ・・・と書くのは簡単だが、実際にはかなり難しい。
 
 確かに、でん似と黒は、ほぼ毎日やってくるし、夜中は家の3階で眠っている形跡もある。少しずつ人を怖がらなくはなってきていて、一定の距離まで近づいても逃げなくなってきたし、人が背中を向けて何かをしていると家の中を動き回ってぬいぐるみや紐にじゃれて遊んでいることもある。

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猫保護作戦開始(2)

少しは懐いてきたものの人が近寄ると逃げる いや、捕まえるのもたいへんだが、捕獲器を使えばなんとかなる。心配なのは、捕まえた後のことだ。

 ボランティア相談員さんによると、「保護猫として里親に出すにしても、ある程度人間に懐いて、人間と暮らせるようにしてあげないと難しい」とのこと。
 つまり、捕まえた後、一定の時間と手をかけて人間を信頼してもらえるようにしなければならないのだ。すべての猫にそんなことをしてあげられるのか。

 そんな不安要素はあったが、冬を越したらきっと妊娠してしまう。それだけはどうしても避けなければいけない事態である。

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捕獲の準備

ねこけん動物病院のポスター

 ケフィがかつて入っていたケージ(その後、保護当初のタマや拾った子猫にも使った)やケフィが使っていた電気カーペットに毛布などで保護猫のため仮の住み家を用意。

 自治体のボランティア相談員さんに教えてもらった、ねこけん動物病院なる、猫のTNR活動と里親捜しに熱心な、寄付やクラウドファンディングで成り立っている動物病院も予約した。


最初の作戦決行

 保護作戦を決行したのは10月31日の夜だった。夕方から外に黒の方が家の中に入り込んでいたので、頃合いを見て外への出入り口を塞ぎ、洗濯ネットをかぶせようとした。

 ・・・が、そこは野良。ものすごい勢いで部屋中をかけずり回って逃げ、いったんかぶせた洗濯ネットを振り払って、窓やドアに体当たり。恐怖のあまりお漏らしまでしてくれた。

 そして、二度目に洗濯ネットをかぶせた後も渾身の力でひっかき、かみつき、私の手にかなりの深傷を負わせて、ようやくお縄(捕獲器入り)となった。

おとなしくなった黒い猫
 
「捕獲器に入った黒を見たら、でん似も警戒するだろう」と、黒が入った捕獲器を新聞紙とバスタオルでくるみ、2階へと移した。お縄となった黒は、さっきまでの騒ぎが嘘のように静かになり、ぴくりとも動かなくなっていた。
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猫保護作戦開始(3)

 続いてはでん似の捕獲だ。部屋のなかに捕獲器をしかけ、捕獲器のなかにとっておきの猫缶(奮発した!)をばらまき、やって来るのを待った。

警戒している雰囲気

 待つこと1時間ほど。部屋に入ってきてしばらくは、見慣れぬ捕獲器の周りをうろうろ。匂いを嗅いでは、バックするなど、ちょっと警戒している雰囲気。
 それでも中に、猫缶があると分かると、腰が引けながらも頭を突っ込み、入り口付近から食べ始めた。

 人間たちがじーっと見ていると、食べるのをやめてこちらを見る。「なんかいつもと違う」雰囲気を感じているのかもしれない。人間が目をそらすと、再び食べ始める。
 
捕獲器作動

捕獲器に入った直後のでん似の子 そんなことを数分繰り返しながら、すこぉしずつ、すこぉしずつ、捕獲器の奥へ奥へと進んでいくでん似。人間たちは「いまか、いまか」と捕獲器の扉が閉まるのを待っているが、なかなか閉まらず。

「あの捕獲器、壊れているんじゃない?」
「踏んでいる場所が悪いのでは?」
「さっき実験したときには閉まったよね?」

 などとひそひそ話をしていたところ「ガシャッ」と、鈍い音がした。捕獲器が無事作動したのだ。

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もっと幸せになるために

避妊手術が終わって麻酔から覚めたでん似
 あわてるでん似。捕獲器に入ったとたんおとなしくなった黒とは対照的に、下に引いてある新聞紙をちぎっては投げ、ちぎっては投げし、どうにか出られないかといつまでももがいている。

 私は慌てて新聞紙でくるみバスタオルをかけ、部屋を暗くした。それでもしばらく間は、捕獲器のなかで暴れている音がした。
 きっと怖かったのだろう。ちょっと信用し始めた人間に裏切られた気持ちでいっぱいなのかもしれない。

「ごめんね。でも、これからもっと幸せになるためには、今はこうするしかないんだよ」
  
 2匹にそう声をかけ、私は眠りについた。

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野良さんを受け入れる覚悟 パート2

 今まで、数え切れないくらいの猫を拾ったり、受け入れたりしてきた。

 拾った猫の多くは生まれて間も無い子猫で、時間刻みでおしっこだのうんちだのミルクだのの世話をするのは大変だったが、どの子もすぐに懐いてくれた。

 また、受け入れてきた猫たちは、自ら我が家に足繁く通い、「この家に決めた!」と住み着くようになっていたので、こちらもやはり関係づくりに困ることはなかった。

経過観察

シンクロ状態でご飯を食べるふたり しかし、今回のでん似の子とクロはかなり厳しいと思わずにいられない。二人とも自ら家に入ってくるようになっていたので「捕まえてしまえばなんとかなる」とたかをくくっていたのだが、かなりの抵抗にあっている。

 保護して4日ほどは、ふたりそろってハンストに出て、まったくご飯を食べなかった。保護から1週間程度は、人間が近寄ると「フッー」と威嚇しながら耳を伏せ、オールバックになってしまう。

 その後、威嚇の程度は落ち着いて、それに応じて耳の伏せ方も緩やかにはなった。2週間程度でほぼ水平に、3週間もするとでん似の方はときおり威嚇はするものの、耳を水平にまですることはふたりとも無くなった。

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クロの対人恐怖

お腹を出してお昼寝中。シャッター音で起きたでん似 とはいえ、順調とは言い難い。
 個体差も実感している。でん似は少しずつ懐いてもきているようで、最近は猫じゃらしをゆらゆらさせると、じゃれて遊んだりするようにもなってきたし、お腹を出して寝ていたりもする。

 しかしクロの方は一向に駄目だ。猫じゃらしをケージのなかに入れておくと一人遊びはしているが、人間が遊ばせようとするとケージのなかにつくった段ボールハウスの奥へと引っ込んでしまう。

 相変わらずまったく人間に近づこうとはしない。人が近づくとでん似の後ろに隠れるようにしながら、「フッー」と威嚇し続けている。

 猫の保護に関するサイトを見ると、どれも「ある程度、懐くまではケージから出してはいけない」と書いてあるのだが、いったいいつになったら懐いてくれるのやら。

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このブログは「ミーちゃんを探して」を2017年2月20日にリニューアルしました。
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さいたま市岩槻区で地域猫として住民に愛されていた三毛猫の「ミーちゃん」。 このブログはまず、2008年に行方不明になったミーちゃんの情報収集のためにつくられました。 […続きを読む
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