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マンション周辺での捕獲作戦(2)

我が家に「通い猫」をしていた頃のデニ まずはデニが逃げ込んだマンションの駐車場へ。声をかけながら茂みの中などを一通り探すが、やはりいない。
「そう簡単に見つかるはずないよね」とつぶやきつつ、隣接するマンションへ。

 すると、いた! なんとデニがマンションの中庭でのんびりと毛づくろいしているではないか?!

 あまりにあっけない出会いに「別猫では?」とも思ったが、中庭に続く勝手口(というかマンション脇に続く出入り口)に顔を近づけてのぞくと、間違いなくデニだ。ほんの10メートルたらずのところにいる!!

「デニ!!」

 声をかけると、毛づくろい中の足を高く上げたままこちらを見た。デニもまた「え、なんでここに?」という表情。

「デニ、私だよ。おいで、お腹空いてるでしょ。一緒に帰ろう!」

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院長先生のアドバイス

 デニは足を上げたポーズでしばらくこちらを見ていたが、我に返るとさっと茂みの中へ。隠れてそのまま動かない。
 中に入りたくても、そこは高級マンション。オートロックですべての門は閉ざされ、監視カメラも付いている。
「マンションの管理人にお願いするしかない」と、家人と一緒に管理室へ。しかし管理人さんは不在。無情にも「ただいま巡回中」の札が立っている。

 もう一度、さっきの場所に行くとデニの姿はなくなっていた。そこで動物病院へ行き、手製のチラシを渡しながらデニを見かけたことを伝えると、院長先生がこうアドバイスしてくれた。

「この通りには、あと二つ動物病院があります。うちの病院もそうですが動物病院には保護猫をやっている方も出入りしています。エサ場に新しい猫が来たりすれば情報をくれるはずですから、あと二軒にもチラシを貼らせてもらっては?」

もうひとつの動物病院へ

 もう一度、管理室を訪ねると、今度は「ただいま休憩中」の札。時計を見るとちょうど昼時だった。お昼に出たとすると小一時間は戻って来ない。
 ただ管理人さんを待っているのも時間の無駄と、マンションの郵便受けにポスティングした後、教えてもらった動物病院のひとつに行ってみることにした。
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マンション周辺での捕獲作戦(3)

逃げ出した後も呼ぶとやってきたデニ 近所の動物病院の方々もまた、親切だった。お昼休み中にもかかわらず、事情を話すと裏から女性の院長先生が現れてチラシを貼ることを快諾してくれたうえ、保護猫活動をしている方がいないかと尋ねると、すぐに電話をしてくれた。

「すぐ来るそうです。この病院の裏に住んでる人なの」(女性院長)

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捕獲器を借りて

 それから3分としないうちに、保護猫活動をしている女性がやってきた。女性によると、エサ場の一つはデニが逃げ込んだマンションの道を渡ったところ。もうひとつは二本ほど道を隔てた場所にあった。ゴハンを探して歩けば、どちらかにたどり着く可能性は十分ある。

「でも、何よりそのマンションに捕獲器を置かせてもらうことを考えた方がいいわよ。なんなら、私の捕獲器を貸すけど」(女性)

 お言葉に甘え、捕獲器を借りてデニを連れて行くはずだった動物病院へ。そこで今度は、図々しくもペットシーツや捕獲器をくるむ紙などをいただいた。持参した猫缶を捕獲器に置き、いざマンションへ!

捕獲器設置の許可

隣のマンションとの通り道に仕掛けた捕獲器 三度目の正直で管理人さんとは会えた。が、「私の一存では何とも・・・」(管理人さん)と言われ、管理会社と交渉することに。
 何回かやりとりした結果、以下の条件で捕獲器の設置を認めてもらうことができた。

(1)マンションへの出入りは管理人がいる時間帯にすること。
(2)「猫を捕まえるための道具である」ということを明記し、捕獲器に貼っておくこと。
(3)住人に迷惑をかけないこと。

 
逃げ出したデニ

 管理人さん付き添いのもと捕獲器やゴハンを持って中庭に行くと、なんと! デニが悠長に昼寝をしているではないか!! 

「デニ、おいで! ゴハンだよ」

 私は新しい猫缶のふたを開け、デニに近づいた。が、後ずさったデニは、一目散にマンションの裏側に逃げてしまった。

 家から逃げ出して野良暮らしをしていたときには、私が呼ぶ声で姿を現したデニ。ところがここでは声をかけると逃げてしまう。捕獲器を設置しながら、私はなんだかとっても悲しい気持ちになった。
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マンション周辺での捕獲作戦(4)

我が家で最初にトラップにかかったときのデニ 翌日は、我が家が自治体から借りている2台の捕獲器も持参してマンションへ。祈るような気持ちで中をのぞくが、デニはいない。

 肩を落とす私に、管理人さんが「すぐには難しいですよね。何日かかかりますよ」と声をかけてくれた。それほどに、落ち込んだ様子だったのだろう。

 いちばん最初に我が家で捕獲器で捕まってから、二度と捕獲器に近づこうとしなかったデニ。それが果たしてここで引っかかるのか・・・。

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デニの痕跡?

 3台の捕獲器を設置した翌日は、なぜか中庭に設置した捕獲器の中身だけ空になっていたのだが、なぜかふたは閉まっていなかった。
 逆に隣のマンションとの通り道に置いた捕獲器のふたは閉まっているのに、中にはゴハンがきれいに残っていた。

 その状況をペット探偵さんに報告すると、「通り道の捕獲器には何かがぶつかったんでしょう。最初にデニを見かけた場所に置いた捕獲器のゴハンがすっかりきれいになっていたとすると、戻って来て食べた可能性もゼロではありません。まれに、乗るとふたが閉まるようになっている部分を偶然避けるということもあります」そう。

夕方からは大雨の予報

嵐の日、この階段下に置いた捕獲器に入った わずかな希望を頼って3日目の捕獲作戦に入った。その日は、夕方から大雨の予報だった。屋久島地方に大きな被害をもたらした雨雲が、猛威をふるいながら関東地方に近づいて来るという。

「雨が当たらないところだけに捕獲器を設置するか、いったん撤去してください」(ペット探偵さん)と指示され、マンションの外階段下とガレージに続くひさしがある一角の2カ所に捕獲器を置き、その日は帰宅の途に就いた。

 初日以来、マンション周辺で目撃情報はなかった。大雨のなか猫が移動するとは思えない。中庭で私たちと会い、「ここは危険」と道の向こうへ渡った可能性だってある。

 いや、それでも今は考えたり、迷ったりしている余裕は無い。とにかくできることをやってみるしかないのだ。

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嵐が吉を呼ぶ!

 翌朝、出勤の支度をしているとペット探偵さんから緊急コールが入った。

「今、マンションの管理人さんから『チラシによく似た猫がトラップに入っている』と連絡がありました」
 
「本当ですか! 私はもう仕事に行かなければならないので、すぐに家人に行ってもらいます!!」

 電話を切り、家人を急かす。そして出かける間際、家人が聞いた。

「もし、万が一、デニじゃなかったらどうする? その場合も連れて帰る?」

 まったく予測していなかった問いに、私は一瞬躊躇した。しかし、大雨のなかさまよってトラップに入ったのだとしたら、飼い猫だとは考えにくい。

「これも何かの縁。家のコとして引き取ろう」

 家族の意見は一致した。

捕獲作戦の終わり

ようやく「いつもの風景」が 職場でやきもきしていると、家人から電話が入った。

「デニ! 間違いなくデニだった。今から動物病院に寄って診てもらって連れて帰る」

 デニを動物病院の前で逃してから5日目。長い長い捕獲作戦はこうして終わりを告げたのだ。

 それにしてもなぜ、デニがおとなしくトラップにかかったのか。

「猫は天変地異など身に危険を感じると、とにかくゴハンを食べようとする。デニもそうだったのではないか。嵐のおかげで身に危険を感じ、捕獲器への恐怖より飢えることへの恐怖が勝ったのでは?」とは家人の談。真実はデニしか分からない。

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無事戻っただけで十分

お腹を出してキャットタワーの下で寝転ぶデニ 戻って1週間くらいの間は、人間だけでなくクロとも距離感があった。クロが近寄ると威嚇し、かつては仲良く一緒に眠っていたドーム型ベッドに入ろうともしなかった。物陰に隠れたり、野良っぽい雰囲気が漂っていた。

 しかし10日が過ぎた頃から、そんな感じも減ってきて以前のようにお腹を出して眠り、クロと並んでゴハンを食べたりするようになった。

 何はともあれ、けがも病気も無く、無事に戻ってきたのだ。それだけで十分だ。

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一難去ってまた一難

パソコンの前の椅子がお気に入り お腹を出してくつろぐようになったデニだったが、またまた災難が降りかかった。
 7月2週目くらいから少しずつ食欲が落ち、「だるまさん」(私がキッチンに立ってると背後から近寄ってきてご飯をねだるさま)をしなくなった。・・・というか、ふつうにあげているご飯も残すようになった。

 それでもネズミのおもちゃの猫じゃらしを見せると、ジャンプしたり、走り回ったりと激しく遊ぶ。だから「天候のせいかな」くらいに思っていた。
 何より、気軽に捕まえてお医者さんに連れて行くこともできないので、よっぽど具合が悪く無い限りは自然治癒力に任せようと、様子を見ていた。

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クロの食欲も落ちた

心配そうに冷蔵庫の上から見守るクロ ところが7月11日くらからほとんど何も口にしなくなり、具合が悪そうにどこかに潜り込むことが多くなった。
 そして何やら白い泡状のものを吐き、下痢もしている。数時間おきに、「うぇ、うぇ」とえづくような音も聞こえる。

 ネットで調べると、「白い泡は空腹のため吐くことが多いが、背後に大きな病気が隠れていることも」とある。そもそも、なぜにご飯を食べないのか、という問題もある。

 そんなデニを心配そうに見ているクロも、みるみる食欲が落ちて行った。


病態は改善せず

「これはもう、捕まえて病院に連れて行くしかない」

 ふたたびタモ網とバスタオルでデニを追い込み捕まえた。よほど怖かったのか大量のオシッコをされ、ぐちゃぐちゃの状態で病院へ。しかし今回は、前轍を踏まぬよう、今度はタモ網から洗濯ネットにデニを移し、しっかりとファスナーも閉めた。

 すでに診療時間を過ぎていたが血液検査や検温、検便など一通りの検査をしてくれた。熱は39.6度と高かった。しかし血液検査の結果は「飲み食いしていないために起きた脱水」の影響がほとんどで、これという病気は特定できなかった。

「点滴注射をして様子を見ましょう。解熱剤や下痢止め等の薬も点滴に入れておきます。これで1日くらいたっても改善しないようなら、また連れて来てください」(獣医師)

 ところが病態はまるで改善せず。発熱も続いていた。
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このブログは「ミーちゃんを探して」を2017年2月20日にリニューアルしました。
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さいたま市岩槻区で地域猫として住民に愛されていた三毛猫の「ミーちゃん」。 このブログはまず、2008年に行方不明になったミーちゃんの情報収集のためにつくられました。 […続きを読む
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