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迷子猫の不思議(4)

ケフィ 翌朝、窓を開けて公園を眺め回してみたが、とくに異変は無い。
 人々が起き出して居場所を追われれば、昨夜の犬は道ばたから公園に逃げてくるかもしれないと思っていたが、それらしき姿はない。

「まだ、あの場にいるんだろうか?」

 気になったが、確かめに行く勇気がなかった。いなくなっていたら、どこに行ったのかと心配になる。行方を心配するのはミーちゃんとクロだけで十分だ。

 一方、もし、まだ犬がそこにいたら、今度こそ、放っておくことはできないだろう。だが、新しいコを迎えれば先住のコたちとの軋轢は避けられない。タマはもちろん、ケフィ(写真)も、犬が大の苦手だ。一緒に暮らしていくにはたくさんの困難がある。

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自分をごまかして

 ずるい話だが、「きっと、あの女性がどうにかしてくれたに違いない」と自分に言い聞かせ、なるべく犬のことを考えないようにした。

 そうやって自分の気持ちをごまかしたものの、それから1週間は、どうしても犬と遭遇した通りに足が向かなかった。
 タマの散歩をするときも、公園のすぐ横の道を曲がり、散歩コースをショートカットした。タマに謝りながら・・・。どこかであの女性とばったり会うのではないかと思いながら・・・。

女性は訪ねて来なかった

 でも、それからあの女性と会うことはなかった。訪ねても来なかった。かといって、見かけない犬が近所のベランダにいる姿も見なかった。
「考えないようにしよう」と思いながらも、やっぱりどうなったのか気になって仕方が無い。
 
 女性の住まいはだいたいどこにあるのか見当は付く。「いっそ、こちらから訪ねてみようか」・・・そんな思いが頭をよぎることもあったが、結局はそれもできなかった。

 犬と女性への申しわけなさを感じる一方、心の片隅で「最初に発見したのが私でなくてよかった」と安堵する自分もいた。
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このブログは「ミーちゃんを探して」を2017年2月20日にリニューアルしました。
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さいたま市岩槻区で地域猫として住民に愛されていた三毛猫の「ミーちゃん」。 このブログはまず、2008年に行方不明になったミーちゃんの情報収集のためにつくられました。 […続きを読む
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