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そしてバターはお星様になった(3)

バター バター(写真)がいなくなった家の中は、とてもがらんとしてしまった。

 あんな小さな、2.5キログラムくらしかない体が、そこにいなくなっただけなのに、こんなにも家が広く感じるのだからおかしなものだ。

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撫でてもらうのが大好き

 嬉しいときには、ピンと立てたしっぽをぷるぷる振るわせていたバター。片付け物をしていると、その上に乗っかって「なに、なに?」と邪魔していたバター。寒くなると浴槽のふたの上がお気に入りだったバター。お風呂場の手桶にためたお湯ばかり飲んでいたバター。「縦抱っこ」が大好きで、その姿勢で抱かれると人間の顔や唇をなめたりかじったりしながら、もみもみうっとりしていたバター。

 そして何よりも、人間に撫でてもらうことが大好きだった。

真夜中の攻防戦
 
 バターは、たとえ真夜中であっても、人間の挙動を見逃さなかった。私が暗闇でちょっと目覚まし時計でも見ようものなら、離れたところで寝ていてもすかさず走り寄ってきて、手をかじったり、うっすらと爪を立てては「撫でて!」と催促した。
 寝返りを打つと「起きた?」と、私の顔をのぞき込み、そっと手を当てて本当に寝ているのかを確かめていた。

 そんなとき、私は両手を隠して、熊に遭遇した人間さながら「寝たふり」を決め込んだものだ。そうでないと、そこからたっぷり10分は撫でさせられるから・・・。

 ベルベットのようにつややかな被毛、やせているわりにたぽたぽしたお腹と、そのまわりのふさふさの毛、ひんやりとした肉球の感触、すぅっと肌を撫でるときの爪の硬さ・・・バターの、バターにしかない、バターだけの、思い出や癖、体の感触は、まるで今朝のことのように蘇ってくる。

 なのに、もうバターはいないのだ。

ゆめもバターの夢を見る?!

 バターがいなくなってからというもの、やたらとバターの夢を見るようになった。
 夢の中でバターはいつもどおり、寝室の棚の上で丸くなっていたり、デッキでひなたぼっこをしていた。
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このブログは「ミーちゃんを探して」を2017年2月20日にリニューアルしました。
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さいたま市岩槻区で地域猫として住民に愛されていた三毛猫の「ミーちゃん」。 このブログはまず、2008年に行方不明になったミーちゃんの情報収集のためにつくられました。 […続きを読む
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