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命の不思議(2)

競技人(馬)生を引退した直後のアサりん 学生時代をともに過ごした愛馬・アサクサショウリにも驚かされた。
 長い競技生活で酷使した腰と脚が悪化し、とうとう立てなくなったアサりん。立てなくなった馬は安楽死させるしかない。
 馬の腸は長いため、体を動かせなくなると腸の胎動がすぐに止まる。そのうえ身体が重いので、寝たままだと同じ場所に負荷がかかって内臓が壊死し始める。安楽死させてあげた方が苦しませなくてすむ。

 その決断を迫られた日。預けていた乗馬クラブから「アサりんが立ち上がれない」と連絡を受け、明け方に車を飛ばして厩舎を訪れた。友人でもあるクラブのオーナーが心配そうに私を見ていた。言いたいことは分かってる。

「あと半日立ち上がれなかったら、安楽死させてあげたほうがいい」

 そう、言いたいのだ。

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この世に奇跡はある!

 獣医師の診察によると心雑音がするということだった。

 横たわるアサりんを撫でながら、私は心を決められなかった。「あと少し待ったら、立ち上がれるかもしれない」という思いが捨てきれなかった。でも、あと何時間待てば回復するという保障もない。いたずらにアサりんを苦しめるだけになるかもしれない。

 考えても考えても、決断は出せなかった。
 そこで「寝不足の頭で考えるのは止めよう」と仮眠を取ることにした。乗馬クラブの宿泊施設を借り、2時間ほどうつらうつらしただろうか。

 意を決して厩舎に入って行った。アサりんは、同じように横になったままこちらを見ていた。涙をこらえ、「アサりん!」と声をかけながら近づいていった。
 
 すると驚いたことに、アサりんは急に足をばたつかせ、壁に寄りかかるようにしながらも全身の力を振り絞って立ち上がったのだ!!
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このブログは「ミーちゃんを探して」を2017年2月20日にリニューアルしました。
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さいたま市岩槻区で地域猫として住民に愛されていた三毛猫の「ミーちゃん」。 このブログはまず、2008年に行方不明になったミーちゃんの情報収集のためにつくられました。 […続きを読む
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