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三度目の奇跡を願う(1)

くさの匂いを嗅ぐケフィ「抗がん剤を増やした影響は1~2週間もあれば出ます。貧血や白血球の低下などの副作用も心配なので、週に一度は血液検査をしながら様子を見ましょう」(主治医)

 その言葉通り、結果はすぐに現れた。白血球がみるみる下がってしまったのである。
 それまで「毎日1錠」だった抗がん剤を「1錠と2錠の日を交互に」しただけ。ほんのわずかしか増やしていないのに・・・。

 11月4日の血液検査では正常値(7200)だった白血球が、11日には5300になった。ぎりぎり正常値を切る値だ。「あと1週間続けて、また下がるようなら薬量を減らす」(主治医)と続行したところ19日には4000まで落ち込んだ。

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激しい下痢

 そのうえ11月半ば過ぎには激しい下痢にも襲われた。
 地元のかかりつけ病院の獣医師たちや、高度医療を行う病院の主治医など、複数の獣医師に原因を尋ねたところ、解答はおおむね以下のようなものだった。

「抗がん剤を増やしたことがいちばんの原因とは考えにくい。ただ、抗がん剤によって白血球が下がっているので下痢が治りにくくなっている可能性はある」

 確かに、季節の変わり目になるとケフィは子どもの頃から下痢をした。そう考えると、下痢は「いつものこと」なのかもしれない。しかし、ケフィの体は「いつも」とは違った。
 例年は数日で止まる下痢が、2週間以上たっても止まらなかった。

“お守り”が“足かせ”に

 ケフィはみるみる衰弱していった。下痢のせいなのか、ほかの要因からなのかは分からないが、食欲も無くなっていった。今までは下痢でも食欲はあったのに、下痢が始まってから1週間もたつと、ほとんど何も口にしようとしなくなった。

「この犬が食べなくなるのは、死ぬときですよ」

 ケフィが子犬の頃、訓練士さんが言った。ケフィのブラックホールのような胃袋に驚いて「いったいどのくらい食べたら満足するんでしょうか?」と尋ねた私への答えだった。

 この訓練士さんのセリフは、長い間、大食漢のケフィを示すいい笑い話だった。多少の病気や体調不良があってもこの言葉を思い出し、回復を待っていられた。
 その“お守り”だった言葉が、今では“足かせ”のように感じられる。
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このブログは「ミーちゃんを探して」を2017年2月20日にリニューアルしました。
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さいたま市岩槻区で地域猫として住民に愛されていた三毛猫の「ミーちゃん」。 このブログはまず、2008年に行方不明になったミーちゃんの情報収集のためにつくられました。 […続きを読む
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