ホームにもどる

三度目の奇跡を願う(2)

「段差怖いなぁ」と下をのぞきこむケフィ 例年は下痢が止まるまでの1〜2日は、絶食とはいかないくとも白米とかぼちゃ、鶏ささみを煮たものを少量与えるなどして、胃腸を休ませるようにしていた。
 でも、今回は状況が違う。悠長に構えていたらケフィは衰弱死してしまいそうだった。獣医師たちも「吐かずに食べられるなら、できるだけ食べさせて欲しい」と口をそろえた。

 犬用流動食や「老犬でも食いつきがいい」と評判のシニアフード、栄養補給剤を何種類も与えた。ネット情報で「犬は馬肉好き」と知り、「犬と猫と馬は食べない」という私の信条に反し、試した。

 中には一度は多少、食べてくれたものもあった。そこで「これは食べる!」とオトナ買いすると、見向きもしなくなった。しょうがなく注入器で犬用ミルクや流動食を食べさせることにした。

クリックで拡大

でんの最期と重なる

「抱っこしてよ」と見つめるケフィ ぐったりしたケフィを抱えながらミルクを飲ませていると、どうしてもでんすけの最期の姿が浮かぶ。

「死に逝くときはお腹を空っぽにする」
「でんもそうだった」
「もうケフィも長くないのか」

 そんな不吉な考えばかりがぐるぐるして、気が遠くなりそうだった。私は心のなかで手を合わせ、何度もでんにお願いした。

「もう少し、ケフィを私の側に置いておいて。でんのところに連れて行かないで」


ケフィはもう眠りたい?

 この秋くらいから老犬特有の選り好みや食ぼそりの兆しはあったが、11月初旬の頃はまだ往年の食欲は健在だった。

 お気に入りのドッグフードはガツガツ食べていたし、好物の手巻き寿司をつくるとテーブルの側で「今日は手巻き?!」と目を輝かせていた。夕飯時には「なに食べてるの? ケフィにもちょうだい」と、熱い視線を送ってきた。

 夜間緊急搬送された翌日でさえ、家族と鍋を囲んで大喜びしていた(ケフィは鍋の残りを汁ごと食べるのが大好き)。

「犬の1日は人間の5〜6日にあたる」と友人が言っていた。この「わずか半月」はケフィには「数ヶ月」の長さだったのかもしれない。
 ぐったりとして眠ってばかりいるケフィを見ながら思った。

「ケフィはもう眠りたいのかもしれない。無理にゴハンを食べさせようとするのは私の勝手に過ぎないんじゃないか」
にほんブログ村 猫ブログ 地域猫へにほんブログ村 猫ブログ MIX三毛猫へ
関連記事

コメント

Secret

ブログリニューアル
このブログは「ミーちゃんを探して」を2017年2月20日にリニューアルしました。
ブログについて
さいたま市岩槻区で地域猫として住民に愛されていた三毛猫の「ミーちゃん」。 このブログはまず、2008年に行方不明になったミーちゃんの情報収集のためにつくられました。 […続きを読む
プロフィール
カテゴリ
本 (8)
RSSリンクの表示
迷子のミーちゃん
迷子のミーちゃん表紙
先生と迷い猫
先生と迷い猫
ブログランキング
にほんブログ村 犬ブログ 犬 闘病記(永眠)へ
にほんブログ村 猫ブログ 地域猫へ
にほんブログ村 猫ブログ MIX三毛猫へ
月別アーカイブ
08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  10 
検索フォーム
最新コメント
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

最新トラックバック
カウンター
最新記事
ページへ
全記事表示リンク

全ての記事を表示する

リンク
QRコード
QRコード