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見えないケフィと暮らして3カ月

ハスキーのグレイの後ろ姿がなんともかわいい『グレイがまってるから』(中公文庫) もうすぐケフィが天に昇って3カ月になる。
 
 ふいに『グレイがまってるから』(中公文庫)が読みたくなって手に取った。絵本作家の伊勢英子さんが、わずか5歳で癌によって亡くなった愛犬・グレイ(ハスキー)との生活やグレイへの思い、「犬の愛おしさ」について書いた作品である。

 思い起こせば、この本を買ったのは先代犬・りゅうが亡くなった直後だった。本屋で、まるで何かに導かれるように手に取ったこの本はなんとも言えない犬との幸せな毎日が描かれ、哀しい別離で締めくくられていた。

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本の影響

雪の見納めとなった昨年11月末 りゅうを失った後、同書と、その続編である『気分はおすわりの日』(中公文庫)を何度も繰り返し読んだ。考えてみれば「大型犬っていいな」と思いはじめたのは、これらの本の影響だったのかもしれない。

 今日まで忘れていたがケフィが子犬だった頃、「ケフィはグレイの年まで生きられるか」と不安だった。その後、テレビ東京のバラエティ番組『ペット大集合! ポチたま』に出演していたまさおくん(ラブラドール・レトリーバー)が悪性リンパ腫のため7歳で亡くなったと知り、「ケフィは7歳を超えられるのか」と気が気ではなかった。


「不在」を数えながら

 同書の最終章「グレイが何を待っていたのか ききそびれた話」で、空へと駆けていったグレイを見送った伊勢さんは「それから私は 風をおいかけることも 季節が変わることも 時の存在も忘れた。欲もおしゃれもなく 夢も発見もなく ことばさえ忘れ 私はただのおばさんになった」(185~186ページ)と書かいている。今の私と同じだ。

 そして「見えない犬と暮らしはじめて三カ月たとうとしている」と、こう著している。

「『気配』というものは『存在』『実存』あってこそ感じるものらしい。『気配』だけでも感じたい、と思っても想像力を駆使して『不在』というフィルターを通して逆説的に思い起こすしかない」(186ページ)

 もしかしたら私が「揺り戻し」と思っている現象は、三ヶ月がたってケフィの「不在」を実感せざるを得ないシーンをいくつも経たがゆえの寂しさなのかもしれない。

 ケフィの「不在」を数えながら、今も私はそうして見えないケフィと暮らしているのだ。
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